小児科病棟の王子様

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亜嵐side



ナースステーションにいると



涼太の部屋から、ナースコール








しまった…






お菓子、没収してない…





「涼太…」





慌てて病室に向かう





ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ




「涼太!!」





涼「ｸﾞﾊｧｯ…ｶﾞｯ…ﾊｯﾊｯﾊｯ」





「アナフィラキシーかｯ!!」





ﾋﾟｰ





「涼太、アナフィラキシーです！！

アドレナリン持ってきて！」






ナ「わかりました！」






「抑えてくれる先生も！」






ナ「はい！」






ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ




臣「筋肉注射持ってきたぞ！」





「ありがとうございます！」






臣「アナフィラキシーか…」






「はい…抑えておいてください！」






臣「痛いだろ…どこにやる？」






「臀部にやりましょう」






臣「わかった！」






岩「遅れました！」






岩さんと、臣さんが涼太を固定して

涼太のおしりに筋肉注射をする




「涼太、少し我慢ね！」






涼「ﾊｯﾊｯﾊｯ…ｳｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！」





臣「上手くできてるよ！

涼太、苦しいけど深呼吸！」






涼「ｲｯ…ﾊｯﾊｯﾊｯ…ﾌｯﾝ!(泣)」




たださえ苦しそうなのに

痛くて泣きだしちゃった






「よし、終わり！よく頑張ったね」






涼「ﾊｧﾊｧﾊｧ…(泣)」






臣「涼太、泣かないの

余計に苦しくなるから」






涼「…ｸﾞｽﾝ」






少し、涙目だけど泣き止んだ涼太







岩さんと臣さんは

自分の仕事に戻った






「涼太？」







涼「…」







「苦しかったね？」







涼「うん…」







「注射痛かったね？」







涼「うん…ｳﾙｳﾙ」







「何でかわかる？」







涼「…うんｳﾙｳﾙ」






「どうして？」






涼「おかし

食べちゃったからぁ…ﾝｯ」






「そうだよね

ダメなのに食べたから

苦しくなったんだよ？

食べなかったら元気だったの」







涼「…」








「涼太なら、わかるよね？

もう、ダメって言われたことしたら

ダメだよ。わかった？

命に関わるんだからね？」







涼「はぃ…ぅぅ」






「ん。もうお終い

びっくりしたね〜」







涼「ふぇ…ｪｪｰﾝ、ｳﾜｧｰﾝ」







怒られてる間、必死に泣かないの

我慢してたから

優しい声で喋ったら

泣き出しちゃった笑







「よしよし。痛かったね

頑張った！」








涼「ごめんなさぁい！」






「もう良いよ！」





その後、泣き疲れて寝てしまいました

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