小児科病棟の王子様

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担当の先生が

結城先生に変わってから

全然、他の先生に会えない…




「あらんせんせぇ…」







ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ







結「涼太君、調子はどう？」







「…」







結「あのさ、俺のどこが

気に食わないわけ？

言っておくけど、俺は

あいつらと違って

甘くないからね」






「あらんせんせいがいい…」






結「聞きわけの悪い子だな。ﾊﾟﾁﾝｯ」






「いたっ…ぅぅ(泣)」






結「泣くなよ！めんどくさいな」






「ごめん、、なさぃ(泣)」






結「ﾁｯ…」






その日から

結城先生から怒られるようになった…







今日は、結城先生が忙しいから

亜嵐先生に会いに行く







ナ「あら、涼太君！

白濱先生ならもうすぐ来るよ」







「うん」







亜「涼太？久しぶりだなぁ！

どうした？」







「ん…」







亜嵐先生の顔を見たら

安心して足に抱きついた






亜「どうした？笑…

抱っこするの、久々だね」






「あらんせんせぇ

もうりょうたのこと見ない？」







亜「そんな事ないよ。

ちょっと忙しかっただけ」






「りょうた

あらんせんせぇが良い…」







亜「嬉しいなぁ、ありがとう

でもね、決まった事だからさ。

夜、会いに行ってあげるから

結城先生と仲良くして？」








「…あらんせんせぇ」





亜「涼太、この首の痣どうした？」







「…ぶつけたの」







亜「そっか。気をつけろよ〜？」








「うん…」







結「何してるんだ、涼太君」







「ﾋﾞｸｯ」







結「早く、病室に戻るよ」








亜「そんなに怒らないで

やってください。

俺ももう少し

抱っこしてたいですし…」






結「白濱先生、涼太君は

俺の患者です。

俺には俺の方針があります

勝手に甘やかして

口を挟まないでください」







亜「いやでも

少し厳しいかと…」








結「しつこいと

医師生命が危ういですよ。

俺がどんなとこから

来たのかお忘れなく」






「あらんせんせぇ！(泣)」








結「ほら、涼太君戻るよ」







亜「…」








僕は、結城先生に

無理矢理抱っこされて

病室に戻された








結「いいか、涼太君。

君が他の先生に近づけば

大好きな先生達が

皆この病院からいなくなるよ」







「えっ…」






結「嫌だったら

俺の言うこと聞いておけ」






「…」








先生、助けて…

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