「俺、誕生!」 20話 ページ35
「貴様ァ…また邪魔するのか!」
憎々しげに吠えるイマジンに怯える様子もなく対峙する女性に良太郎は小さな声でその名前を言った
「…A…?」
「ウソだろ!?A!?」
戦っていたモモタロスも驚いて手を止めてAを凝視する
「ちょっと鳥さんどこに憑いてんの!?」
「リュウタ、落ち着いて…」
「ホンマかいな」
他のイマジンも個々に驚いたように声を上げる
そんなのを気にせずAは腰に手を翳す
すると腰に輝くベルトが巻き付き、羽が舞い落ちる
パスを高々と掲げ、微かに釣り上げた目でイマジンを見捉える
「変身」
wing form
パスをベルトにかざすと、良太郎と同じプラットフォームになり、それに白い装甲が現れ黒い姿を隠していく
白鳥のようなマスクが顔面を覆うと、背中から大きく美しい白い羽根が現れる
それが粒子となって羽と共に舞い落ちる
「降臨。満を持して」
天を指さし、ゆっくりとその指先をイマジンに突きつける
「気取ってんじゃねえ!」
コブライマジンは武器をとり、ジークに切りかかる
それをさっと華麗に避けると、腰のデンガッシャーに手をかける
「テメェ!何Aの体で戦ってんだ!出ろ!」
「無理だな。私とAは友だからな。一心同体だ」
「友ぉ!?」
会話しながらでもジークはデンガッシャーをハンドアックスモードとブーメランモードに組み立て、イマジンの攻撃を受け止めた
その武器を跳ね返し怯んだ所をハンドアックスで切りつける
イマジンの攻撃を何度も躱し、ブーメランで受け止めアックスで何度も同じところを攻撃する
攻撃され続けたイマジンの体からは火花が散り、黄色い亀裂が入り始めていた
それを見てジークはブーメランデンガッシャーをイマジンに向かって投げる
イマジンはスレスレでそれを躱すがブーメランは空高く舞い続けていた
パスをベルトにかざすと、そのエネルギーがハンドアックスに流れ光り出す
それに構えるイマジンの背後にブーメランが突き刺さった
体制を崩したイマジンにジークはハンドアックスをイマジンに向かって投げつける
鋭く、亀裂に寸分も狂わず刺さったそれにイマジンは呻き声を上げる
そしていつの間に近づいたジークはハンドアックスを勢いよく引き、イマジンの体を切り裂いた
その連撃に耐えられず、イマジンの体は内側から光り出す
「私の勝ちだ」
飛んできたブーメランをキャッチしそう呟くとコブライマジンは爆発した
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フォンフォン(プロフ) - 萌笑さん» そう言ってくださると嬉しいです!ありがとうございます! (2018年9月17日 16時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
萌笑(プロフ) - この小説めちゃくちゃ大好きです!これからも頑張って下さい! (2018年9月17日 10時) (レス) id: b383e375e0 (このIDを非表示/違反報告)
鮭のマリネ(プロフ) - 廉火@こたぬき志麻リスさん» 貴重な感想をありがとうございます!夢主をいかに割り込ませるかで結構悩んで無理矢理な感じになりましたが、気に入って頂けて安心しました。電王、いいですよね。電王の魅力を無くさないように書いていきますので、これからもこの小説をよろしくお願いします! (2018年9月7日 10時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 初コメ失礼します! 最近、電王を見直し始めまして再熱しておりますところ、この物語を見つけました。やっぱり、電王はいいですね(唐突) 文章等も惹き込まれる文章で、何より、夢主ちゃんの存在がいい(真顔) これからも楽しみにしております! (2018年9月6日 23時) (レス) id: 7e3ffaecdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年9月1日 11時