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「俺、誕生!」 18話 ページ33

ハナを乗せた輿が門をくぐった
門に入ってすぐに輿は地面に降ろされた


「末姫様、砦に着きました。お出ましを」


家臣は腰を下ろし、頭を下げて姫を待った
が、中から扉を開けるのに手間取る音がして慌てて扉を開けてやる


すると、中から姫の草履がパタパタと落とされ、姫がそれを履いて小走りで砦に向かう


姫の為に懐で温めていた草履を取り出そうとしていた家臣の1人は不思議そうな顔をしていたが、ハッとして大声で姫を呼び止める


「姫!お待ちを…うっ!」


腕を掴んで振り向かせようとした瞬間、その細い腕から想像出来ないほど強い力で顔面を殴られた


家臣が倒れたのに周りの忍者たちは構えを取る
それを睨みつけてハナは着物を取り払った


「曲者じゃ!!」


その声を合図に上から次々に忍者が降りてきた
それを拳でなぎ払っていると、大きな音を立てて門が開け放たれた


「曲者はこっちにもいるぜェ!!」


赤い鞘に白い刀身のモモタロスォードを肩に担いでモモタロスが良太郎達と砦に押し入った


「行くぜ行くぜ行くぜェ!」


剣を構えて向かってくる忍者を一撃で薙ぎ払う
人間の力ではモモタロスには到底及ばなかった


呆気なく倒れていく忍者にモモタロスはバツが悪そうに言い捨てる


「テメェら…イマジンじゃねえな」


モモタロスは剣を投げ捨て、拳で忍者と戦い始めた
モモタロスォードだと、人間を殺しかねない事をモモタロスは知っていた


的確に急所に拳を当て沈めていくモモタロスを見て良太郎はどこかその光景を見たことがある気がした


「ここにいて。いざとなったら使っていいから」


いても立っても居られず、良太郎は小太郎にパスを預け、近くにあった木の棒を手にしてふらふらと敵に向かっていった


小太郎はじっとその姿を見つめていた


─────────────────────


「あ!モモタロスちゃんだ!おーい!」


デンライナーの中にいたナオミが外の騒動を聞きつけて覗いて見たところ、見知った赤が見えて思わず声を上げた


ウラタロスも車窓から覗いて、驚愕の声を上げた


オーナーは片眉を上げると、未だ壁に体当たりを続けるキンタロスが壁に当たる直前に炒飯に刺さっていた旗を壁に向かって投げた


勢いよく刺さった旗を中心に亀裂が走り、キンタロスが体当たりした事で呆気なく破壊された


「うっそぉ…」


ウラタロスは満足気にしているオーナーを見てそう呟いた

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フォンフォン(プロフ) - 萌笑さん» そう言ってくださると嬉しいです!ありがとうございます! (2018年9月17日 16時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
萌笑(プロフ) - この小説めちゃくちゃ大好きです!これからも頑張って下さい! (2018年9月17日 10時) (レス) id: b383e375e0 (このIDを非表示/違反報告)
鮭のマリネ(プロフ) - 廉火@こたぬき志麻リスさん» 貴重な感想をありがとうございます!夢主をいかに割り込ませるかで結構悩んで無理矢理な感じになりましたが、気に入って頂けて安心しました。電王、いいですよね。電王の魅力を無くさないように書いていきますので、これからもこの小説をよろしくお願いします! (2018年9月7日 10時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 初コメ失礼します! 最近、電王を見直し始めまして再熱しておりますところ、この物語を見つけました。やっぱり、電王はいいですね(唐突) 文章等も惹き込まれる文章で、何より、夢主ちゃんの存在がいい(真顔) これからも楽しみにしております! (2018年9月6日 23時) (レス) id: 7e3ffaecdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年9月1日 11時

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