｢俺、誕生！｣ 10話 ページ25
ガタガタと揺れが激しくなるにつれ、窓の外が暗い雲に覆われていくのをハナは見つめていた
ジークは優雅にジュースを飲んでいるし、モモタロスは不貞腐れてふんぞり返っているし、正直頼りになるのは侑斗だけだ
不安になってため息を着いた時、車両がガタンと大きな音を立てて揺れ始めた
身を乗り出して窓の外を見ると、雲の合間から炎のような光が見えた
｢あれが…神の路線？｣
そう呟くと同時に更なる衝撃がゼロライナーを襲った
ゼロライナーが行く手を阻む岩をドリルで砕き、突き進んでいるからだ
その衝撃で小太郎(良太郎が小さいため)の体が床に叩きつけられ、ハナは慌てて彼を抱きしめた
｢おいハナクソ女！邪魔だどけ！｣
｢この良太郎はまだ幼いのよ！？｣
もがく小太郎を抑えていると、一瞬体が床から離れ、空中を舞った
が、すぐさま鈍い音と共に地面に叩きつけられる
ゼロライナーが神の路線に乗ったのだ
ほっと息をついた途端、またゼロライナーに衝撃が走った
ズガンと何かを打つ音と聞き覚えのある汽笛に、ハナは車窓に駆け寄った
ゼロライナーを攻撃していたのはデンライナーだった
ゼロライナーは後ろから攻撃されているため、守るすべもないし反撃できずに時空の狭間に飛ばされてしまった
どこかの時代の学校の校庭にズドン！と車体が叩き付けられると同時に変身したゼロノスが車体から放り出されてしまった
膝をついて肩で息をする侑斗の前に黒いブーツが歩み寄った
｢貴様。ゼロライナーか｣
｢牙王…！｣
｢1度食われなきゃ分からないらしいな｣
そう言って懐から出したのはInfinityと書かれたカードが入っているパスケースだった
｢変身｣
そう言ってパスを空中に投げると、パスは重力に逆らうように空中を漂い、彼の腰に巻かれていたベルトにかざされる
hijack form
彼の体を黒いスーツが覆うとまるで牙の生えた鰐の口のような装甲がはめられていく
ガチン！と重い音がして口が閉じたようなマスクが彼の顔を覆う
ゼロノスが剣を構えると、牙王は腰のガオウガッシャーに手をかける
そして空中に放り投げると、瞬く間に合体してガオウガッシャーでゼロノスに切りかかる
ゼロノスも負けじと剣を跳ね返し、隙を狙って攻撃しようとするが牙王の圧倒的な力によって全て封じ込まれてしまった
悔しそうに声を漏らす侑斗に牙王は薄く笑った
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フォンフォン(プロフ) - 萌笑さん» そう言ってくださると嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年9月17日 16時) (
レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
萌笑(プロフ) - この小説めちゃくちゃ大好きです！これからも頑張って下さい！ (2018年9月17日 10時) (レス) id: b383e375e0 (このIDを非表示/違反報告)
鮭のマリネ(プロフ) - 廉火@こたぬき志麻リスさん» 貴重な感想をありがとうございます！夢主をいかに割り込ませるかで結構悩んで無理矢理な感じになりましたが、気に入って頂けて安心しました。電王、いいですよね。電王の魅力を無くさないように書いていきますので、これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 初コメ失礼します！ 最近、電王を見直し始めまして再熱しておりますところ、この物語を見つけました。やっぱり、電王はいいですね(唐突) 文章等も惹き込まれる文章で、何より、夢主ちゃんの存在がいい(真顔) これからも楽しみにしております！ (2018年9月6日 23時) (レス) id: 7e3ffaecdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォンフォン | 作成日時：2018年9月1日 11時
