｢俺、誕生！｣ 1話 ページ16
泥棒は目を疑った
昨晩入った時は誰もいなかったはずなのに、この有様はなんだ。
缶ビールを片手に寝る男二人とジェンガの下敷きになっている青年と動物の着ぐるみが床に転がっていた
困惑しながらも、なんとか歩ける足場を辿って目的のモノを取ろうとする
その時、ガっと足を掴まれた
｢泥棒も朝釣りするんだね。意外だよ｣
ギョッとして足元を見ると、寝っ転がっていた着ぐるみの1人のペンギンが足を掴んでいた
｢は、あああ！？｣
｢大人しくしなよ。死にたくないでしょ？｣
それを聞いてさらにパニックになったのか、掴む手を必死に振りほどいて寝っ転がっている人を踏みつけながら外に逃げ出した
｢あ〜あ。良太郎起きて。あ、センパイは寝てて。｣
良太郎の頭を叩き、モモタロスをキンタロスと一緒に端に寄せとくと、ウラタロスは良太郎に憑依した
｢泥棒！？どこ！？｣
｢う〜ん…ありがとうございました〜…｣
寝言をつぶやく愛理さんを置いて店の外に出る
慌てふためく泥棒を恐ろしい形相をした美人が追いかけるというシュールな光景になった
そこに、桜井侑斗が合流して、さらにシュールな光景になった
近くにあった競技場まで逃げ込むと、ハナと侑斗が挟み撃ちにしようとするが、すばしっこく逃げられてしまった
｢まずい！侑斗！｣
｢わかってる！｣
侑斗が再び追いかけようとすると、目の前からバイクに乗った良太郎が現れた
固まる泥棒に後輪で体当たりすると、砂をまき散らしながら倒れる
｢おい！お前らの目的はなんだ！ミルクディッパーに何の用があるんだ！｣
｢ちゃんと説明して！｣
侑斗が馬乗りになり、ハナが詰め寄って泥棒は観念したように話し出した
｢あそこには、宝石があるんだ！俺達が隠した宝石が！7年前、空き家だったあそこに隠したんだ！相棒が釈放されたから、取りに行こうと行ったんだ！｣
一息で言い切ると、肩で息をしながら力を抜いた
良太郎に憑依したウラタロスが納得したように顎を撫でる
すると、近くのビルから警報音が鳴り響いた
恐らく、この泥棒の相棒とやらが襲っているのだろう
｢ハナさん行くよ、乗って。じゃ、ボクちゃん頼んだよ｣
｢ボクちゃんじゃねえ！｣
逃げようとする泥棒を侑斗が押さえ込み、ハナがバイクにまたがる
そしてウラタロスは現場にバイクを走らせた
少し嫌な予感がした
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フォンフォン(プロフ) - 萌笑さん» そう言ってくださると嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年9月17日 16時) (
レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
萌笑(プロフ) - この小説めちゃくちゃ大好きです！これからも頑張って下さい！ (2018年9月17日 10時) (レス) id: b383e375e0 (このIDを非表示/違反報告)
鮭のマリネ(プロフ) - 廉火@こたぬき志麻リスさん» 貴重な感想をありがとうございます！夢主をいかに割り込ませるかで結構悩んで無理矢理な感じになりましたが、気に入って頂けて安心しました。電王、いいですよね。電王の魅力を無くさないように書いていきますので、これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
廉火@こたぬき志麻リス(プロフ) - 初コメ失礼します！ 最近、電王を見直し始めまして再熱しておりますところ、この物語を見つけました。やっぱり、電王はいいですね(唐突) 文章等も惹き込まれる文章で、何より、夢主ちゃんの存在がいい(真顔) これからも楽しみにしております！ (2018年9月6日 23時) (レス) id: 7e3ffaecdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォンフォン | 作成日時：2018年9月1日 11時
