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(youーside)





覚えている限り1番古い、初めて歌を歌った記憶。



千「ふふっ、とっても上手」


奏「にーちゃんは感動した!」



先に歌っていた母と兄の背を追いかけて、飛び込んだ歌の世界。



この時の私はまだ、苦しみも悲しみも痛みも何も知らなくて。



誰かを笑顔にできるそれは何て素晴らしいものなのだろうと。



ただただ純粋に、歌を楽しんでいた。









歌は、伝え方を間違えれば大きく人を傷付けてしまうのだと。



知ってしまって、逃げてしまった私を引き戻してくれたのは。



陽「なあ詩。お前の歌は誰かの心に寄り添えるものだよ。誰かを傷付けるものじゃない」



まっすぐな陽斗の言葉だった。









怖さもあったけど、挑戦してみたい。



かつて追い続けたものを、再び追いかけ始めて。



宇「私達と一緒に、歌ってほしい」



この日から、私の人生は大きく変わったんだ。




個性豊かな仲間達。


私達に共通しているのは、音楽を愛していた事。





それ以外はてんでバラバラで。



ぶつかって、乗り越えて、離れて。





沢山辛い事もあったし、したくない選択だってあったけど。





陽「俺……詩の、歌が好きだ」


陽「大丈夫……歌える…………」



優「ココア、用意してるわ。頑張ってきてね」





それ以上に背中を押してくれる人がいたから。




私はいつだって、歌を諦めないでいられた。









.









今でも覚えてる。



「「「君がいつか巻き戻す 永遠のフィルムの中」」」


「色の褪せない日々を重ねていたいから」


「「「いま君に見せてあげたいよ オレンジの空を」」」



みんなで並んで立って、歌声を重ねた最初のライブ。








西「答えはもう、分かるはず」



西「君の声を聴かせて」


「君の瞳にいさせて」



一緒にだったら歌えると、勇気をもらえた日。








宇「虹の架かる港や 月に届く列車」


「幼く描いた未来は 始まりを告げただけ」



信頼できる仲間がいるから、安心して歌えたこと。









全部、ぜんぶ。



千「詩ちゃんは……本当に、歌が上手ね」



音楽が教えてくれた。





「これからも皆さんに少しでも楽しんでもらえるような、皆さんの心に小さな影響を与えられるような、そんな音楽をつくっていきたいと思います」



歌が教えてくれた。



時に優しく、時に激しく。



大切な、大切なもの。

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(プロフ) - もえさん» 初めまして、コメントありがとうございます!またまた不穏な展開になって参りましたが、マイペースに更新していきますので、見守って頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願い致します! (2020年7月20日 22時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 初めまして、いきなりコメント失礼します。いつも楽しみに読ませてもらってます!主人公がこれからどうなるのか凄く気になります。これからも更新楽しみに待ってます!! (2020年7月19日 16時) (レス) id: 3ff6af9b82 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Okymtyu1さん» ありがとうございます!マイペース更新ですが、出来る限り丁寧に書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2020年5月24日 15時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
Okymtyu1 - この小説ほんとにおもしろいです!これからも頑張ってください!! (2020年5月23日 19時) (レス) id: 5c489e2e72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月18日 22時

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