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「ミカサ、今日はエレンのとこに行かなくていいの？」
「…エレンは、アルミンといる。今はAと話したい、ので私はここにいる」
相変わらずの口下手には笑ってしまう。
「そっか。ミカサは、当たり前だけど訓練兵になるんだよね」
「…私はエレンとアルミンについていく。エレンはなるって言って聞かないだろうから多分なる。Aはならないの？」
私に質問を返す。
「迷ってるんだよね」
「どうして？ Aは強い。私よりも、ずっと」
そう。困った事に私はこの世界ではとても強いのだ。それこそミカサを凌駕するほどに。
なんでか分からないけど。
地球と違って重力があまりないって言う重力説と
神様からチート的能力を賜った授与説がある。
後者だったら、それこそ神様は私に何かしてほしいみたいで気に食わない。そのくせして姿も見せないし、あまりに一方的すぎるっていうのもある。
だから私は今のところ前者であると思っている。というかそう願っている。
「…A？」
思考に耽っていた頭を現実に戻す。
「あ、ううん。 なんでもないよ。
なんて言うんだろう…私は命を守りたくないし消したくないんだよね。ほら、運命っていうのかなあ。私は運命の邪魔をしたくないみたいな？」
他人から見れば運命どうのこうの、だなんて完全に変人だ。
「…そう。私は、運命だなんて信じない。私とエレンが出会ったのも、このマフラーをくれたのもエレンの意思で私の意思」
マフラーを触って、ミカサは少し温かい表情をした。
「それに…私はAを友達だと思っている。だから、私はAを守りたい。Aは違う？」
その言葉にハッとさせられる。
思ったよりも私はミカサとアルミンとエレンが大好きみたい。
「…ううん。違わないよ…うん、私もミカサ達と一緒に訓練兵になれるならなろうかな！」
「…私は、Aにならエレンとアルミンをお婿さんに出してもいいと思ってる」
「えっ…どうしてそうなった」
たまにミカサは話が合わない。
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作者名：うみ | 作成日時：2018年8月14日 23時
