段ボール漆 ページ8
｢遅れてごめんな！｣
ポケモンセンターにはモンスターボールが6つ、カタカタ音を立てて主人が来るのを待ちぼうけていた。帰ったら多分こないだ貰ったポフィンを引き合いにだされるんだろう。全く可愛い奴らだ！
｢お疲れ様です、お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ｣
｢おう、いつもありがとなジョーイさん｣
｢いえいえ。またのお越しをお待ちしております！｣
受けとったモンスターボールをパーカーの奥深くに直して一つだけ掴む。こいつが居ないと外に行くのも空を飛んで行けないから厄介だった。
｢フライゴン！｣
出来るだけ広い場所に出てボールを投げると中から目を潤ませたフライゴンが俺に飛び付く。なんで僕達を置いてったの？捨てる気だったの？と言いたげな表情だ。
｢あ〜ごめんなフライゴン、ちょっと色々あったんだ。お前にはポロックもやるから…その代わりオレ様を家まで飛ばしてくれるか？｣
ポロックと耳にした瞬間フライゴンは目を輝かせて頭をぐりぐり胸に押し付けた。
｢交渉成立だな。そうだ、お前らがいない間に新しい同居人が出来たんだった。懐いてくれるといいけどな…。｣
フライゴンの上に乗ると大きく翼を広げて飛び立つ。
頭に今日初めて出会って同じ家に暮らすあいつの顔を思い出してふっと口が緩んだ。
＊
｢あ、遅かったですね。泥棒でもしようかなと思いました、危機管理能力皆無ですか？｣
｢一言余計。あー、待て待て今出してやるから。ちょっとAこっち｣
ロトムとお話していると帰ってきたキバナさんに手招きされた。広いリビングの端っこに寄って何をするんだろうか、と思っているとキバナさんが小さなボールを幾つか取り出して宙に投げた。
｢そらよっ｣
パカッという音が鳴って中から出てきたのは巨体が5匹と小さいのが1匹。皆私には目もくれずキバナさんの方に飛んで行った。
｢約束な、順番に並べー｣
人間の言葉が分かるのか、のそのそと縦列になって並んだ。そしてキバナさんの手に握られているパンの様な物を貰うと丁寧に口や手で掴んで美味しそうに摘んでいる。
｢キバナさんこの子達ってポケモン…ですよね？｣
｢そうそう、こいつらは俺の手持ちのポケモン達。こ
れはポフィンっていうやつでポケモンのお菓子だ｣
食べ終わった子達は私に気付いたのか近付いてきて匂いを嗅いだり私と対角線上に立ってモジモジしている。
そんな中ずんずん近付いてくる子が1匹がいた。
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鶴丸 - 早く更新してくださぁぁぁい!!!早く続きが見たいです！ (2021年10月31日 6時) (
レス) @page19 id: c05427c036 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 夢主ちゃん…ポケモン持ってないと一人は危ないぞ…(そこなんだ…) (2020年6月28日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2020年4月4日 2時
