逃亡48 ページ12
｢それで何でお兄ちゃんは私を探してたの？｣
ポプラさんに人混みを一蹴してもらってから私達は端の方で固まっていた。
｢ああ、今日はオフだから暇でな。夜ご飯でも一緒にどうかと思って誘いに来たんだ｣
そんな事、メールでもしてくれたら良かったのに…と言うとお兄ちゃんはスマホをどこかに落としたらしい。滅茶苦茶重大だと思うんだけどそっちの方が…。
｢3人も一緒にどうだ？｣
｢あ〜オレとレッドは今日キバナさんとこで打倒ダンデさん研究会するんすよね…だからパスで｣
苦しい顔をして頭を搔くグリーンと隣で頷くレッド。
｢私はソニアさんとガラル地方の歴史について色々意見を合わせるの約束してて、ごめんなさい！｣
パンッと手を合わせるリーフも駄目みたい。それにしそんなにソニアお姉ちゃんと仲良くなってたなんて…
｢それにオレ達的にはダンデさんは安心出来る存在だし、ホテルまで返してくれたらそれでいいんで！じゃあなA！｣
｢ばいばいA｣
｢A楽しんできてね！｣
皆トイレを我慢してた人みたいに風のように去っていく。もう、と溜息をつく私の隣でお兄ちゃんは｢元気がいいな！｣と感心していた。
｢うふ、おいひい、おにいはんもたべへ？｣
｢あぁ、今から食べるぞ！｣
こんなやり取りをしながら約10分。私はスープパスタやステーキを美味しい美味しいと食べているがお兄ちゃんは一個も食べない。向き合って座っているただ私を見てるだけ。
｢どうしたの？お兄ちゃん全然食べないけどお腹空いてなかったの？具合でも悪いとか…｣
｢いや、全然そんなことは無い！｣
笑顔で言い切るお兄ちゃんにじゃあ何で？と疑問に思う。私の事見てたって食べ物は口に入らないんだけどなあ。
｢美味しそうに食べるAは可愛いなと思ってな｣
｢ぐふっ｣
3口目のステーキを呑み込んだ所で噎せてしまった。何て事を軽々と言うんだこの人は…！キバナさん同様お兄ちゃんもこういう所で急にぶっ込んでくるから困るんだよね……。
｢大丈夫か！？｣
慌てて手渡してくれたお水をゴキュ、ゴキュと飲み干す。危なかった…天然キラーに精神じゃなくて命を削り取られるとこだった…
｢やめてよ急に…それにそういうのは軽々しく言うもんじゃないよ？大事に使ってください可愛いとかは｣
｢オレは今が使い時だと思ったんだが、違うかったか？｣
覗き込んで私の顔を見つめてくるお兄ちゃんに次は精神を削り取られそうになった。
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桜にゃん♪ - うみさん» おー！更新ガンバです(*^^*) (2020年5月18日 12時) (
レス) id: 1c21c55e5d (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ましかくもちさん» 本当にお久しぶりになってしまい申し訳ございません〜！！！コメントありがとうございます！嬉しいお言葉です！(;_;)一生懸命頑張ります！！ (2020年5月14日 21時) (レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
ましかくもち - おっ！！久しぶりに更新されてる。この作品の、ギャグの割合が好みなんですよね。更新頑張ってください (2020年5月14日 14時) (レス) id: 708be17c5e (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - あおあいさん» え゛〜〜〜ありがとうございます〜〜〜！！！（ ; ; ）そう言ってくださると励みになります！！！また全力で頑張って行きます！！ありがとうございます！(´；Д；`) (2020年5月4日 23時) (レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
あおあい - とっっっっっっっっっっっっっっってもおもしろいかったです！ 頑張ってください。 (2020年5月4日 19時) (レス) id: 854b6d1b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2020年3月31日 12時
