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「なんか普通に恥ずかしいんだけど」
初めに口を開いたのは大光だった。ありがとう幼馴染、普通に喜んでくれているようで何より。
「めっちゃマトモに嬉しい感想聞けて時止まってた」
本�發�んも笑いながら言った。良かった･･････。今野くんには「矢花みたいだった」なんていう滅茶苦茶な逆褒め言葉を頂き、何故か菅田くんには「悪い意味じゃないですよ！？」とフォローされた。変な飛び火を買って驚く矢花くんはもれなく可愛かった。
「今日小瀬さんに来て貰えて良かったね、俺ら」
中村くんの一言に7 MEN 侍達が頷く。あんな口からボロボロ出た感想文でお礼を言われるなんて、この人達は相当煮詰まっていたんだろうか。
「ねえ小瀬さん、俺らのバラード聞きたい？」
「ぜひ」
「じゃあ次の曲決まりだね」
中村くんに急に問われて、反射的に声が出た。え、次の曲きまりって何？ただの素人の意見で何が決まったの？皆も「そうねー」とか「俺アコギ引っ張り出してこよう」と息巻いている。
「次って･･････なんですか？」
「え？俺らのバラード曲、聞きたいんでしょ？」
「聞きたいです」
「待ってて、作ってみるからね」
世の女性が惚れ惚れするような笑顔で、待っててと言われても。ぽっと出の、しかも今日初めてライブに参加した奴の意見を取り入れるなんて流石にイカれてる。目で大光に『止めてくれ』と訴えると変顔で返された。違うそうじゃないの。
「え･･････そんな簡単に決めちゃっていいんですか？」
「うん、俺ら別に事務所に所属してる訳じゃないし。ロック中心だったから、ここで殻を破ってみるのもありかも」
エアギターを弾く中村くん。パフォーマンスも割と自由度が高めなようだし、縛られないやり方が彼らの性に合うようだ。周りのメンバーも満場一致なようで、それぞれエア楽器を持って演奏し始める。ボーッと彼らの空気演奏を見渡していると、不意に矢花くんと目が合った。
びっくりした。
端正な双眸が私だけを、捉えている。どう反応するべきか迷い、ぺこぺこするとぺこぺこ返された。いくら何でも可愛すぎる、心ともなく小さく笑い声が漏れてしまった。すると、矢花くんも白い歯を見せてフフッ、と笑った。少しだけ前髪が浮いてまた彼の綺麗な瞳を隠す。
ああ、苦しい。致死量の幸福感を感じながら、私はジョッキに入ったお酒を飲み干した。
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しあわせならあくしゅしよ(プロフ) - ☆さん» （ ; ; ）ありがとうございます！お待たせしてしま申し訳ないです、書く気力がじわじわ戻りつつあるので最後まで楽しんでいただければと思います･･････‼️ (11月1日 19時) (
レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - すごく好きなお話です！更新楽しみにしてます💖 (10月30日 2時) (レス) id: 576c521bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月23日 21時
