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ここら辺ならもう大丈夫だろう。勝手に手を引っ張って閉まったことを謝ると、女性は安堵の表情を浮かべていた。
「助けてくれてありがとうございます。走らせてしまってすみません･･････」
謝らなくていいのに。眉根を下げる姿はしおらしく咲く花ようで、さっきにも思ったように可愛い人だなあと感想が浮かんだ。
勝手に連れ出してはいさよなら、という訳にもいかないので駅まで送ろうかと聞くとこの辺りに住んでいるらしい。逆に終電が大丈夫かを心配されて、時計を見ると0時半。今持ち合わせている体力では間に合わないかもしれない。
「すみません！僕もう行きます、こんな所で置いてけぼりにしてごめんなさい！気を付けてくださいね！！」
家まで送り届けられるのも嫌だろう。急がないと終電に乗れない、女性に一言伝え、慌てて今来た道を戻った。
結局終電には乗れなかった。どうにも体力が持たず、駅に着くまでにもう最終電車は出発していた。もう少し運動するべきかなー、なんて考えながらその日はビジネスホテルで明け方を待った。
お風呂に入っている途中、思い返してみれば別れ際に女性が何か言っていたような･･････と思ったが、気の所為かもしれない。
＊
まさか再会出来るとは。
驚いた顔をしている目の前の人は、あの時俺がおじさんの元から連れ出した女性だった。大光の幼馴染だったらしい。小瀬Aさん。思いもしない再会に驚いたが、同時に嬉しくも感じた。
大光が幼馴染をライブに呼んだというので、折角なら感想を聞いてみようと酔っ払い達の中で急遽決まった無茶ぶりにも、小瀬さんは笑顔で応えてくれた。
｢インストが特に素敵だった。バラードも聞きたい｣
要約すればそういう事を話してくれていたと思う。真面目に自分達のパフォーマンスを見て、どこが良かったからこんなのも見てみたい。そう熱心に話をする小瀬さんを見て、少しずつ興味を持つようになっていた。
一度気になると、話すきっかけを探してしまう。別に内容が無くてもいいから、小瀬さんと話してみたい。目が合って、笑いかけられた。帰りのタクシーが一緒になって、俺の好きな楽器の話を楽しく聞いてくれた。一つ一つが積み重なって、興味が好意に変わっていく。小瀬さんの事が好きだと理解するのに、そこまで時間は掛からなかった。
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しあわせならあくしゅしよ(プロフ) - ☆さん» （ ; ; ）ありがとうございます！お待たせしてしま申し訳ないです、書く気力がじわじわ戻りつつあるので最後まで楽しんでいただければと思います･･････‼️ (11月1日 19時) (
レス) id: 8632b5f5bd (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - すごく好きなお話です！更新楽しみにしてます💖 (10月30日 2時) (レス) id: 576c521bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2023年7月23日 21時
