ウワキ症。

浮気5 ページ7

__純一郎__





甘い甘い彼
その白い肌に真っ赤な舌を這わせる
柔らかくて美味しい彼
抱けば抱くほど彼を好きになっていく
彼を奪ってしまいたい
ナオミの前で恥ずかしい彼の姿を晒してしまいたい
そんな欲望が僕の胸に渦巻く

「今夜、あの部屋に来て」

彼だけに聞こえる声で囁く
絶望したようなその顔が僕を快楽が包む
あぁその顔をぐちゃぐちゃにしたい
涙と鼻水でグチョグチョの顔にキスをしたい
気絶するまで抱き潰したい

「は、はい...」

震える声で答える彼が可愛すぎて今すぐに犯したい
泣き喚く彼を無視して孕ませたい
何故、男の子は孕まないのだろう？
僕と彼の赤ちゃんが欲しいのに
それすらも望めない

「早く、僕のモノにならないかな」

何て呟いてみる
彼は僕の云う事をなンでも聞いてくれる
じゃあ、今すぐにでも別れてって云ってみようかな？
そしたらどんな顔をするンだろう
あぁ愉しみだなァ

「雪夜君、これから宜しくね？」
「は、はい...」

あぁ愉しい
こんなにも愉しいのはあの日からずっと続いてる
ナオミもダメだなァ
お兄ちゃんに彼氏を寝取られるなんて
イケナイ事をしてるのにも気づかないなんて

「本当に、愉しくて可笑しくて仕方がないね」

誰にも気づかれない僕と彼の関係
体だけのイケナイ関係
でも、いつかは僕のモノにしてみせるから
それまでは、この関係を誰にも知られずに続けていく



そうじゃないと、僕の計画が台無しになってしまう
_______________
彼女の兄

Junichiro Tanizaki
・主人公とは体だけの関係あり
・武装探偵社所属

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