Puppy Boo【J.Nakama】

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『もしもし？神山くんどうしたの？』









あぁ、天使にやられて出てしまった









神｢あ、さっき電話してたの中間先輩だったりします？｣









と、少しテンションの高い神山くんの声が








受話器から









『と、後ろから聞こえるのは気のせい？』









神｢気のせいじゃないです！｣









『いや、なんでいるの？』









神｢夜に女性1人はあかんと思って！｣









『いやでもさっきバイバイしたよね？』









神｢はい！

この電話に出てくれなかったら俺帰りました！｣









『いやいやいや、意味わかんないって！』









神｢俺、確信してたんですよ｣









急に真面目になる神山くん








いや、うん。








あなたイケメンですね








『何を確信してたの？』








神｢中間先輩が迎えに来ること｣









『…なんで？』









神｢中間先輩、A先輩の事になると行動早いんで｣









…全く理解出来ない








『いや、迎えに来てくれるのはいいけどさ

中間くんだと迷惑の極みだから』









声を大にして言おう







驚くほど会話が噛み合ってない









神｢先輩、素直になったらどうです？｣









『…どういうこと？』









神｢もうそろそろ中間先輩来ると思うんで

じゃあ今度こそ、お疲れ様でした！！｣









『え、ちょっと、神山くん！』









…なんだったんだろう









あの後まさに風のように去っていった神山くん









ほんとに何が言いたかったんだろう







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