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04 sideT ページ5

「小学生は?」



横尾さんは一瞬、ん? て顔をしたけど、あぁ、と気付くと苦笑いしながら「そっちに行かなかった?」って逆に聞いてきた。




え? そっちって、俺たちのとこ?



「たまたちがいたの、東棟の地下の休憩所だろ?」

「うん。でもガヤは来てないよ」

「宮田に場所聞いてたから、そっちに行ったと思ってた」

「どのツラ下げて?」

「たま」


やば、わったーの目が一瞬鋭くなる。
俺は肩を大げさにすくめると、大きく息を吐いた。



「うーそ、ごめん。でも本当に来てない」

「太輔の奴、どこ行ったんだろ」


横尾さんはスマホを取り出すと、ガヤからの連絡が入ってるか確認してる。




「まぁ、落ち着いてはいたから収録までには戻ってくるだろ」


わったーがそう言うなら、そうなんだろーけど、連絡なしで行方知れずなのはダメでしょー。



でも、本当にどこ行ったんだろ?
長時間潰せる場所なんて意外と限られてるのに。

ガヤが行きそうな所を色々考えていると、テーブルの上に必要そうな物を並べ終わった横尾さんに呼ばれた。



「今は冷やしてるけど、しばらくしたらこっちで温めてやってね」

「ん、わかったー。収録前までに腫れ引くかな?」

「腫ぼったいくらいに戻れば御の字じゃない? それよりこっちの方は大丈夫そう?」


横尾さんは自分の胸をトントンと叩く。



「うーん、どうだろ? 泣いてスッキリしたのはあると思うけど」


自分の気持ち受け入れたのと、ガヤの態度に傷ついたのは別問題だからね。

しかもあと1時間もすれば、嫌でも顔合わせなきゃいけないし。


てか、ガヤ問題に関しては横尾さんのが詳しいと思うんだけど。

…まぁ、今は訊ける状況じゃないか。



「ねーわったー、ガヤは大丈夫なの?」

「なに急に」

「みつが気にしてた」

「ふふっ、みつらしいな」

「だよね」


横尾さんは寝ている みつを優しい表情で見つめてる。


兄組は なにを思うか この状況
うーん字余り。



しばらく黙ったまま みつを見ていた横尾さんは、気持ちを切り替えるように、ふ、と短く息を吐くと俺を振り返った。



「じゃあ、みつ頼むね」

「ほーい。なんかあったらメッセするから」

「わかった。たまもキチンと休めよ」

「んは、りょーかい!」


横尾さんはそう言うと、長い脚をフル活用して颯爽と出て行った。

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設定タグ:藤北 , 玉北 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:タレント
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Kmizusawa5110(プロフ) - お返事ありがとうございます。楽しく読ませて頂きます。 (2017年4月19日 18時) (レス) id: 3f6429dfa1 (このIDを非表示/違反報告)
umeno(プロフ) - Kmizusawa5110さん» Kmizusawa5110さん、コメありがとうございます。私自身、明るい読後感が好きなのでそれぞれが納得出来るように持っていきたいと思っています。パスは外しましたので、お好きな時にお読みください(^ ^) (2017年4月19日 18時) (レス) id: f6011e37f2 (このIDを非表示/違反報告)
Kmizusawa5110(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。みっくんと玉森くんと藤ヶ谷くんが良い結果になればいいなと思います。パスワード、教えて下さい。続き楽しみにしてます。 (2017年4月19日 18時) (レス) id: 9aec22d661 (このIDを非表示/違反報告)
umeno(プロフ) - yuriさん» yuriさん、いつもコメありがとうございます。メンバーサイドがある程度まで来たので次はやっと…という感じです。もう少し続きますが、また覗きに来てください(^ ^) (2017年4月18日 21時) (レス) id: f6011e37f2 (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - umenoさん、続けて更新嬉しいです。みんなの優しい気持ちでみっくんが楽になれますように。 (2017年4月18日 20時) (レス) id: c775aeb07a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:umeno | 作成日時:2016年9月25日 4時

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