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いつもと逆で少しだけ高い位置から北山に見下ろされる。
謝ったっきり何も言わない俺に、不安げな目を向ける北山をベッドサイドの明かりがぼんやりと照らす。あたたかい光を浴びて浮き上がる丸みを帯びた頬が北山の幼い顔の作りを強調するのか、まるで怒られたあとの子供みたいだ。
さっきは弟を揶揄う兄貴みたいだったくせに。
くるくると変わっていくから、本当、目が離せないんだよ。
「俺、こうやって北山に見下ろされるの好きなんだよね」
「へ？」
「だって俺だけの特権でしょ？ こんな格好で北山を跨らせて見下ろされるなんて」
「なっ…」
「やっと俺だけの北山を見せてくれるようになったのに、今日は来た時からずっと “メンバー” の北山だったよね。……どうして？」
上目遣いで
「…追い返されるのやだったから」
「え？」
「……ブログ、 読んで、藤ヶ谷に会いに行こうと思った。……けど、居留守とか入れてくんなそうだなって、」
実際、締め出されそうだったし。
よこーさんの帽子なかったら居留守使われただろうし。
なじるようにチラッと向けられた視線に言い訳もない。
困って誤魔化すように笑うと、一緒に笑ってくれると思ったのに北山は眉尻を下げた。
お前そうやって笑うんだもん、とぽつり。
「家に入れてくれても、きっとお前、平気な顔するだろ？ そうされちゃうとなんも言えなくなる……」
だからなんにも知らない振りしていれば無理も嫌がられたりもないかなって思って。
そこで言葉を区切られた。
北山は唇をペロリと舐めて、はぁっと息を吐く。こくんと喉仏が揺れて長く息を吸った。
その間もせわしなく繰り返される瞬きに、北山の緊張が伝わってくる。
「…でも、気にしないのなんて難しいし、普段通りって思うほど藤ヶ谷がそれ見てイライラしてたのはわかったけど、他にどうしていいかわかんないし…」
北山はしゅん…として、隠れるように頭から毛布を被った。
「…嫌な気分にさせて ごめん」
毛布のかたまりが小さくつぶやいた。
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かおり(プロフ) - いじらしいKさん可愛すぎます！！！それを愛でてるFさんも最高です！！ (11月5日 11時) (
レス) @page28 id: fcc852425b (このIDを非表示/違反報告)
umeno(プロフ) - 充瑠さん» 充瑠さん、コメありがとうございます。長いことお待たせいたしました。移行先でもカメスピードですが、お付き合い頂けると嬉しいです♪ お互い大事すぎて不器用になるふたりを見守ってください(^ ^) (2019年4月29日 13時) (レス) id: 2349843d27 (このIDを非表示/違反報告)
umeno(プロフ) - yikumiさん» yikumiさん、いつもコメありがとうございます。やっぱり長くなって移行になってしまいました汗 まだしばらく自信が持てないKさんが続きますが、きっとFさんが包み込んでくれるはず…！移行先でもお付き合いお願いいたします(^ ^) (2019年4月29日 13時) (レス) id: 2349843d27 (このIDを非表示/違反報告)
umeno(プロフ) - けっピーさん» けっピーさん、コメありがとうございます。こっそり戻ってきました(^_^;)相変わらずのろのろ更新ですが、気が向いたら遊びに来てください。いじらしいKさんも可愛いですが、早く幸せそうなKさんに辿り着きたいです！ (2019年4月29日 13時) (レス) id: 2349843d27 (このIDを非表示/違反報告)
充瑠(プロフ) - こんばんは。この作品が大好きで、続きを待っていました。めちゃくちゃ嬉しいです！切なくもいじらしい２人に悶絶しています。この先も楽しみにしています！！！ (2019年4月6日 1時) (レス) id: 5cca4c3768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：umeno
| 作成日時：2017年12月18日 19時
