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体がすっきりすると、心も同様にすっきりする。先程まで感じなかった爽快感に心を晴れさせながら、朝食を作るためにキッチンに立った。
冷蔵庫を開いて食材を確認し、ある程度献立が脳で完成したら杖を取り出して一振りすると、自分の想像したレシピ通りに冷蔵庫から食材が飛び出し、包丁によって姿を変えていく。宙に浮かぶフライパンに油を引いて食材を入れると、じゅわ、と音をたてて炒められる。同時進行でスープを作るためのお湯を沸かし、鍋に野菜を入れぐつぐつと野菜が煮られるのを待つ。
その間に昨日買ったパンを取り出し、スライスしてチーズをとり、ふりかけるように杖を振ると、だんだんチーズに焼き色がついてあっという間に焼きチーズパンの出来上がりだ。それを杖でふわふわと宙を保ちながら、テーブルに並ばれたお皿に乗せる。
鍋の煮込み具合を確認し、上の棚からコンソメスープと塩コショウを取り出し、杖をお玉代わりにぐるぐると円を描く。いい色と香ばしい匂いがしてきたら完成。スープ用のお皿に装った。
フライパンに溶いた卵を流し、スクランブル状にかき混ぜる。具材の色と卵の黄色がいい感じに彩を鮮やかにしている。最後に林檎を切ってお皿に装えば朝食の完成だ。
いただきますと出来たてで湯気をたてるスープに舌を踊らせる。自分でも満足のいくご飯が出来たことに満足し、あっという間に食べ終わった食器をシンクに置いた。ものの数分で朝食が出来ちゃうのだから魔法って本当に楽。一振りすれば食器を洗うし、もう一振りすれば洗濯をする。
魔法が使えない人間はなんて不便で大変なんだろう。でも、自分はそんな彼らに魅了されて今この国の城下町で暮らしている。城下町というと聞こえはいいが、実際は中心街からかなり離れた小さな町…というか村に近い。
その町に何故、魔女の私がいるのか。答え単。城から依頼され、医者としてこの町に滞在しているのだ。つまり、私は王国直属の医師という立場になる。まぁ王国直属といっても、失礼だが小さな町に配属されてるのでそんな自慢出来るものじゃないけど。
しかし、この町は小さいけれど国にとっては重要な役割を担っている。実は王国の中心部に向かうための休憩場所基、中間地点になっており、やってくる観光客や他国の外交官などを安全に迎えようという策略だ。そして私はそこでもし病的な何かが起きたら対応するべくここにいる。
その仕事を受けてからもう10年を経とうとしていた。
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あろま(プロフ) - 佛无さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！涙は責任取って拭かせて頂きますね( ・ω・)つ［ハンカチ］ (2018年4月26日 5時) (
レス) id: 1d2227b96e (このIDを非表示/違反報告)
佛无 - 涙止まんないじゃないっすかぁああ (2018年4月14日 17時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 星空りゅなさん» コメントありがとうございます！そうなんですゾムさんの話も考えてあります！メインとして出ない方もおりますが、全メンバー出せるように構成しています！是非お楽しみください！ (2018年3月25日 9時) (レス) id: 0dbea69be7 (このIDを非表示/違反報告)
星空りゅな - ふぁっ！？ぐ、グルッペンバージョン…だと！？嬉しいです！…ﾊｯてことはゾムさんもいつか…？(ｿﾜｿﾜ更新頑張ってください！待ってます！ (2018年3月22日 21時) (レス) id: 8876898f76 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 通りすがりの変人さん» コメントありがとうございます！実は完結ではないんです！この後にもほかのメンバーでの話をアップしていく所存なので、是非そちらも読んで頂ければ幸いです。最後の部分はどうまとめるか悩みましたが、そう言っていただけて嬉しいです！ (2018年3月13日 8時) (レス) id: 0dbea69be7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま | 作成日時：2018年2月19日 6時
