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「村にとって、魔女は危険な存在。その魔女と会ってるなんて勿論村の人は疑うよね。だから誤解を解こうと私は「人間を脅していた」と言った。彼女は村が好きだったから、村に嫌われたらダメだと思って」
「でもね、彼女は、違かった」
「友達に会って何が悪い、って村の人に言ったの」
「バカだよね、アホだよね。彼女は何でも上手にできて、優秀なのは私が1番知ってるから」
「……Aさん、泣くの我慢せんでええ」
「っ、私はっ、彼女を守りたかったの。最悪村から追い出されるかもしれない、隣の村も行くのに2日はかかる、村の人に嫌われたら、行く手段もないッ！」
「そんなの、彼女と君が死んでしまう！！だから一生懸命突き飛ばしたり、叩いたり、離れようと、離そうとしたの！！」
「なのに、"私、Aと会えなくなら殺される方がいいわ"なんて！！！！」
「……それで、殴れなかった。よろこんじゃった。嬉しかった。そんなこと言われたの初めてだったから」
「だから、その夜彼女は殺された。あんな、残酷な殺し方で。彼女を殺した村の人が憎かった。人間を殺したかった。同じように、痛めつけて、苦しめて、辱めて、彼女よりもっと酷く、殺したかった」
「でも、それだと彼女は、私を嫌いになる。それが嫌で、何も、出来なかった」
「ごめんなさい、トントン。ごめんね、あぁ…ごめんねぇ……！！」
トントンが優しく頭を撫でる。彼を拾ったのも、罪の償いのようなものだった。彼女はこの子を愛してたから。この子だけでも、幸せにしようと。
ごめんなさい。あなたを守れなくて。あなたを1人で死なせてしまって。
涙が止まらない。黒く、濁った涙が彼の手を汚す。それでも彼は溢れる涙を掬い続けた。
「Aさんは悪くない。母さんの親友でいてくれてありがとう」
先が見えない空間にずっと1人でさ迷っていた。どこに行っても暗いままで、でもあそこで止まっていたくなくて。
でも、トントンがありがとうと私に言ったとき、暗闇に一筋の光が差し込んだ。それは芯があって、眩しいくらい強い。それでも、目を逸らそうとは思わなかった。
光が私を包み込み、辺りが白くなる。1人だった空間にトントンがいる。
「……あんたが母さんを殺してないのは前々から知ってたけど」
「えっ」
「だってあんた、優しくて甘くてお人好しのバカやん」
笑った。呆れたように、楽しむように。初めて私に向けられた笑顔。それが何よりの救いだった。
君は、私の希望。
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あろま(プロフ) - 佛无さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！涙は責任取って拭かせて頂きますね( ・ω・)つ［ハンカチ］ (2018年4月26日 5時) (
レス) id: 1d2227b96e (このIDを非表示/違反報告)
佛无 - 涙止まんないじゃないっすかぁああ (2018年4月14日 17時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 星空りゅなさん» コメントありがとうございます！そうなんですゾムさんの話も考えてあります！メインとして出ない方もおりますが、全メンバー出せるように構成しています！是非お楽しみください！ (2018年3月25日 9時) (レス) id: 0dbea69be7 (このIDを非表示/違反報告)
星空りゅな - ふぁっ！？ぐ、グルッペンバージョン…だと！？嬉しいです！…ﾊｯてことはゾムさんもいつか…？(ｿﾜｿﾜ更新頑張ってください！待ってます！ (2018年3月22日 21時) (レス) id: 8876898f76 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 通りすがりの変人さん» コメントありがとうございます！実は完結ではないんです！この後にもほかのメンバーでの話をアップしていく所存なので、是非そちらも読んで頂ければ幸いです。最後の部分はどうまとめるか悩みましたが、そう言っていただけて嬉しいです！ (2018年3月13日 8時) (レス) id: 0dbea69be7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま | 作成日時：2018年2月19日 6時
