検索窓
今日:13 hit、昨日:67 hit、合計:389,353 hit

カクテル 15 ページ15

.


髪を整えてバイト先を出ると、
那須くんが壁にもたれて待っていた。

…いつ見てもかっこいいなあ、








「…那須くん?」

「あ…Aちゃん。ごめんね、栗原さんに勝手にバイト先聞いちゃった、」

「ううん、大丈夫。それよりどうしたの?」







どうしたの、なんて聞くけれど。

きっとご飯のお誘いだよね?
にやけそうになる頬にぐっと力を入れて那須くんの返答を待つ。









「…その、ダメだったら全然いいんだけど。これからご飯でもどうかなー…って」


「うん、いいよ!那須くん、全然連絡くれないから私に興味なくなったのかなあって思ってたの」


「い、いや!その、…むしろその逆。緊張しちゃって、」






…きんちょう?私相手に?

私と目を合わせないように地面のアスファルトを見つめる那須くんは、うん、と呟いた。






「…ふふ、那須くんって意外とうぶ?」


「笑わないでよ〜…、この前会った時言ったでしょ、こういうのは慣れてないって」


「あれ本当だったの?」


「今まで勉強ばっかで好きな子なんて出来なかったし…、て、あ!!そうじゃなくて!」







ばっちり聞き取ってしまった耳。
好きな子、…なんて言われたのいつぶりだろう。








「…忘れて、ほしいです」

「え〜…やだ。私嬉しいことは忘れないの」








1週間振りの那須くんは、ずうっと顔を赤くしていた。





.

カクテル 16→←カクテル 14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (569 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1968人がお気に入り
設定タグ:美少年 , 那須雄登 , 浮所飛貴
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Mappy(プロフ) - 最後の場面とっても素敵ですね! 思わず二度読んでしまいました (2020年3月21日 23時) (レス) id: dbbbb4e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
pii27(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!飛貴くんとくっついて欲しいような気もしちゃいます笑! (2019年10月9日 13時) (レス) id: 55d6c8d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 続きが楽しみです! (2019年9月23日 9時) (レス) id: 4581f1bec1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年9月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。