カクテル 16 ページ16
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「ご飯、どこで食べる?」
「あの、その事でもうひとつおこがましいお願いがあるんだけど…」
「那須くんのお願いならいいよ」
那須くんって頭の低いひとだなあ。いや、優しいのか。
未だにバイト先の前から動いていない私たち。そろそろ瑞稀くん出てきそうだから移動したいんだけど…。
「…とか、だめかな」
「へ?」
「〜っ、Aちゃんの家で食べるのはだめかな!」
「…私の家?いいけど料理できないよ?」
コンビニでもいい?と聞くと、うん、と返ってきた。
じゃあ、コンビニ寄って帰らなきゃ。
思ったよりもあっさりと進むコトに那須くんはぽかんとしている。
「お腹空いたからはやく帰ろ?」
「あ…うん、本当にいいの?」
「その方がお金かからなくていいもんね、外食ばっかりだとかさむでしょ?」
「…はは、Aちゃんの家、楽しみかも」
「え!楽しみにしないでいいよ!」
帰りにサラダチキンだけを買おうとすると、「少な!もっと食べなきゃダメだよ」とかごにお菓子とスパゲティを入れられた。
那須くんがまとめてお会計をしてくれて、お礼を言いつつコンビニを出る。
あとは楽しむだけ…じゃない!昨日の宅飲みの残骸片付けてないじゃん!!
や、やばい…。
飲み潰した缶、おつまみのゴミ。全てがそのままだ。
…終わった。
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Mappy(プロフ) - 最後の場面とっても素敵ですね! 思わず二度読んでしまいました (2020年3月21日 23時) (レス) id: dbbbb4e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
pii27(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!飛貴くんとくっついて欲しいような気もしちゃいます笑! (2019年10月9日 13時) (レス) id: 55d6c8d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 続きが楽しみです! (2019年9月23日 9時) (レス) id: 4581f1bec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年9月21日 20時