オネダリ中毒【Yuto.t】

お願い 25 ページ25

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｢Aちゃん、何飲む？｣


｢うーん…烏龍茶で｣


｢ほいほい、後は適当に頼んどくね｣









こじんまりとした居酒屋、

入ってすぐのテーブルに案内された。








優斗先輩からの質問に答えつつ、枝豆をちまちま食べる。

30分後になると、いつも上機嫌な優斗先輩はお酒が回って更にハイテンションになっていた。









前に座っていたのに、いつの間にか私の隣に移動してグラスを片手に肩を引き寄せる。


優斗先輩、お酒弱いんだ。
きっと酔いが冷めたらめちゃくちゃ謝ってくるんだろうなぁ…。








肩にまわった手を叩き落とそうとしたその時、背後からひんやりとした空気が流れてきた。








ふたりして振り向くと嫌ってほど見てきた顔。

…え、なんで居るの？









｢こらこら優斗く〜ん、何してんの？｣



｢か、海人くん…！？｣


｢手｣


｢はいっ｣









勢いよく退けた手は、勢い余って壁にぶつかった。痛そう…。




手を摩った後、優斗先輩は悪酔いし過ぎたのか口を手で抑えながらトイレに駆け込んだ。

…踏んだり蹴ったりって、まさにこの事。









｢…大丈夫なのかな、｣


｢優斗、結構飲んでた？｣


｢ううん、普通くらい｣


｢ふうん…珍しいね。優斗があんなに酔い潰れるなんて｣









たまたま友達と来たらしいお兄ちゃんは、戻って来るまでここに居るね、と私の隣に腰を下ろした。






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