お願い 24 ページ24
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「優斗先輩、お店決まりました?」
「んー…」
服を着替えて軽く髪を整えてからバックヤードに降りる。
スマホと睨めっこをしたままカラ返事の優斗先輩は 帽子を被り直して席を立った。
「Aちゃんが好きそうなおしゃれな店探してたんだけどさ、…やっぱ性にあわないから居酒屋でいい?」
「私、おしゃれなお店なんて行きませんよ?むしろ居酒屋がいいです」
「そっか!じゃあ行こ!」
ちら、と見えた優斗先輩のスマホの検索履歴には沢山英語が並んでいて。多分、言ってた通りおしゃれなお店を探してたんだろうなぁ…、
その、気持ちだけで嬉しいのに。
外に出ると心地好い風が吹いた。
優斗先輩の隣を歩くのは、あのスーパーで会った日以来だ。
「…なんか、嬉しいなぁ。Aちゃんに誘ってもらえるなんて」
「あ、はは…そうですか?」
「うん。ショージキ、俺の事あんま好きじゃなかったよね?」
その言葉に立ち止まる。
そりゃ、ガツガツ来るなぁとは思っていたけど、嫌いだなんて。…少し、苦手だっただけ。
「…今は好きですよ、優斗先輩の事」
「ふふー、俺もー。てか否定してよ!前も好きだったって!」
ほんのちょっと、恋愛の意味を込めた好き、
それを冗談だと思ったのか、優斗先輩は気付かずに受け流した。
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蕎麦リアン(プロフ) - 六ノ神さん» ありがとうございます〜…!嬉しいです(; ;) 次もきゅんきゅんをお届けできるように頑張ります〜! (2019年6月21日 22時) (レス) id: ef034c0120 (このIDを非表示/違反報告)
六ノ神(プロフ) - 小説お疲れ様でした!めちゃめちゃキュンキュンして、面白かったです!他の小説もちょくちょく読ませていただいてます!これからも頑張ってください! (2019年6月21日 19時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦リアン(プロフ) - きょんさん» ありがとうございます〜〜!不憫さを感じ取ってもらえてよかったです(笑) (2019年6月12日 1時) (レス) id: ef034c0120 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 主人公に苦戦してる優斗くんがホントの優斗くんみたいで大好きです!不憫優斗くんサイコ〜! (2019年6月11日 16時) (レス) id: 3f81005494 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦リアン(プロフ) - *AYA*さん» ありがとうございます〜!これからもドキドキしてもらえるように頑張ります、ぜひ最後までお見守りください(笑) (2019年6月2日 2時) (レス) id: ef034c0120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年5月9日 21時