□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

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｢…Aちゃん、よかったの？出てきて｣

｢ん、いいの。｣





昼とはまた違った顔を見せる 夜の公園




自販機の隣の ベンチに並んで座る




…距離近くない？こんなもんなのか。
なんか、そわそわする。…







お互い 下を向いて、静まり返る。




今日は なんか可笑しい


…絶対すーちゃんのせいだ。









( なんだこの空気… )





慣れない空気

ちょっと、気まずい。








｢、Aちゃん！｣




突然、隣に座っていた岸が 立ち上がった。

…え、なんで？






名前を呼ばれ 顔を上げると 岸と目が合った

熱の篭った 岸らしくない、ギラギラした目。









今にも 吸い込まれそうだ

この後 言われるであろう言葉を想像して、気持ちが揺らぐ。









｢今日 たくさん喋って、遊んで、アイツらには及ばないだろうけど、Aちゃんの事 沢山知って 意外と可愛い所あるんだな、とか…｣

｢…知ってると思うけど、俺Aちゃんの事すっげぇ好き｣

｢絶対、後悔はさせないから お付き合い、して下さい｣









頭を下げて、そう言った。


体育祭の日の告白とは違って 私と向き合って、それなりにお互いを知った後の告白




あの日のように、断る という選択肢がすぐに浮かんでこなかったのは 岸に惹かれている自分がいるから。

一気に熱を持った 体がその証拠だ。






すぐに 頷けないのは、少なからず 紫耀に罪悪感があるから。
















｢私は、…｣







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