□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

…（K視点） ページ25

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学校が近づき 生徒が多くなる


好きな人とニケツで登校できるなんて、青春って感じだ。


腰に回った手も Aちゃんの匂いも、皆の視線も 全てが嬉しくて、最高

今迄味わった事のない快感が体を刺激する。








っ




…＿＿＿＿＿＿＿＿キキーッ


突然飛び出してきた人影に 急ブレーキをかけた






｢いった…おい岸、どういう｣

｢Aっち！！うそ、やっと付き合ったの？って廉ぴよじゃない！誰！？｣

｢れんぴよ.…？｣






派手な髪の毛に 第三ボタンまで開いたシャツ

短く折られたスカートと濃いメイク


誰がどう見ても ギャル

Aちゃんと正反対のギャル



一見、接点が無さそうだけど あだ名で呼んでいる辺り友達なのか…？



自転車から降りて相手をする



｢すーちゃん、しっ。唯でさえ目立つ見た目なのに｣

｢Aっち酷いよ！彼氏出来たなら言ってよ！｣

｢そういうんじゃないから｣




Aちゃんの話も聞かずに詰めよるすーちゃん？さんは方向を変えて 俺を見定めるように視線を寄越した。


足先から頭の上までを舐め回すように見られて、少しの緊張感




｢んー…中の上！わりと良い顔してるね！｣


｢すーちゃん、悪い所でてるよ｣


｢ごめーん！でもAっちの恋愛事情気になるんだもん。あんた名前は？｣


｢岸優太、です｣


｢岸…きし……キャッシュ！けってーい｣



｢き、キャッシュ優太…ふふ、｣





…キャッシュ


………まあAちゃんが笑ってくれてるから何でもいいや。







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