もっと優しくしてください江口さん！2

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貴方「…どうして私の事好きになったの？」






あの梅ちゃんがなんで…
どうしても気になって聞くとちょっと恥ずかしそうに下を向いて答えてくれた






梅原「困ってる人がいたら絶対放っとけない所とか常に誰かの為を思って行動してる所とか…」



貴方「そんな…私そんなにいい人なんかじゃないよ」



梅原「Aが気づいてないだけでAに救われた奴が何人もいるんだよ」



貴方「そう…かな…」



梅原「嫌な言い方で振られた子を庇ったり苦しんでる人に手を差し伸べたり髪を切られて傷ついてる子の為に自分まで短くしたり。そういうAのお節介が誰かを救ってるんだよ」



貴方「梅ちゃん…」



梅原「そんなAだからこそ誰よりも幸せになって欲しい。例え幸せにしてくれる相手が俺じゃなくても」





梅原「だから行けよ。後悔する前に」







梅ちゃんが私の事をそんな風に思っていてくれてたなんて全然知らなかった。
ううん、私が知ろうともしなかったんだね



それなのに嘘ついて傷つけたり恋愛相談なんかしたり…私最低じゃんか…



なのになんでそんな風に優しく笑いかけてくれるの




"後悔する前に"



梅ちゃんの言う通りだよね…
こんな私の為にそう言ってくれる梅ちゃんの為にも。
行かなきゃ…！







貴方「ありがとう梅ちゃん…行ってくる！」


梅原「おうっ」






梅ちゃんの部屋を飛び出して江口さんの元へ向かおうとした時少し考えて部屋に戻った







貴方「梅ちゃん！」


梅原「なに？忘れもん？」


貴方「カッコつけなくたって梅ちゃんはカッコいいし私の1番の同期だよ！」


梅原「…！ははっ 知ってる笑」






笑う梅ちゃんに笑い返して今度こそ江口さんの元へ向かった









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