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怜「おはようございます」


貴方「えっ…怜ちゃん…?」





入ってきた怜ちゃんは一瞬誰だか分からなかった
長い髪をバッサリ切って可愛らしい服装をしていたのに今日はカジュアルな服装だった
見た目はまるで普通の男の子





貴方「ど、どうしたの!?」


怜「い、イメチェンしてみました」


貴方「イメチェンって…急にどうして…」


怜「…」






黙り混む怜ちゃんを不思議に見つめていると廊下から声がした






「本当にムカつくよね〜笑」

「ほんと!ちょっと腕がいいからって調子乗ってんだよ。男の癖に!」

「だよね!男の癖に髪なんか伸ばしちゃってさ〜笑」

「そうそう!だから私昨日あいつの髪切っちゃったんだよね〜」

「え〜!それはやばくなーい?笑……!!」







楽しそうに話していた数人のメイクさんらしき人達が楽屋に入ってきて私達を見るなり驚いて固まっていた






貴方「……どういう事?」


「あ、いや…その…」






さっきの会話と焦っている様子からして怜ちゃんが自分で髪を切った訳じゃない事を理解した







貴方「人の髪を切るなんて…!!」


「っ…そいつが調子に乗ってるから…!男の癖に髪なんて伸ばして気持ち悪い!」


貴方「何がいけないの!?怜ちゃんは誰にも迷惑かけてない!」



怜「Aさん!」






怒って彼女達に飛びかかろうとしたら怜ちゃんに止められてしまった
怜ちゃんの方を見ると凄く悲しそうな顔だった…






怜「僕なら大丈夫ですから…」

貴方「…!」





自分の事を"僕"と呼んで必死に男の子になろうとしている怜ちゃんを見て私は鏡の前置いてあったハサミを手に取った




そして思い切り自分の髪を切った








怜「Aさん…!?な、何を」


貴方「どう?女の子が髪短いなんて変!?」






彼女達に向かって叫べばビクッと肩を上げて酷く怯えていた








貴方「髪を綺麗に保つのがどれだけ大変か…お手入れにどれだけ時間がかかるか…!」


怜「Aさん…いいんです。女の子の真似なんかしてた僕が悪いんです」



貴方「女の子の真似して何がいけないの!男の子は髪をのばしちゃいけないの!?女の子の格好しちゃいけないの!?そんなの可笑しいよ!」


怜「っ」


貴方「怜ちゃんのサラサラな髪…大好きだったのに…っ」







色んな思いが込み上げてきて涙が溢れた…








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はっとり(プロフ) - 葵花さん» 葵花様、コメントありがとうございます(><)本当に幸せになって欲しいですね! (2021年1月6日 23時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
葵花(プロフ) - おめでとう!!!!えぐぅにちゃんと幸せにしてもらうんだよ!!!! (2021年1月6日 23時) (レス) id: 8ffe339636 (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - 実桜さん» 実桜様、コメントありがとうございます!嬉しいです(TT)これからもどうぞよろしくお願い致します! (2021年1月5日 11時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
実桜(プロフ) - 文章書くのが上手すぎて....!梅原さんとのやり取りのところ1人で泣いてしまいました。 (2021年1月4日 22時) (レス) id: 8e6b348baf (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - Mさん» M様、コメントありがとうございます!これからも楽しく読んでいただけるよう頑張りますので宜しくお願い致します! (2021年1月4日 5時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はっとり | 作成日時:2020年12月31日 1時

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