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99話 ページ4

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お婆「左馬刻ー!ちょっと手ェ空いてるかい?」

左馬刻「んあー空いてるけど」

お婆「じゃあAと合歓ちゃんと買い物行ってきてくれないかい」



休日は合歓とAを連れて中心地まで買い物に連れてくことが多い。
小遣いをもらって服やらなんやら二人の欲しいものを買ってやる。めんどくさいけどこれが地味に楽しい。



左馬刻「Aー。お前はいつまで寝てんだよ」

「・・・」

合歓「Aちゃん!おでかけだよー!」



俺がなんか言っても狸寝入り決め込んでるけど、合歓の声を聞くとモゾモゾと動き始める。
ぼやっとしてるAの髪を結ぶ。合歓は「お姉ちゃんごっこ」にハマってるらしく、やたらAの世話をしたがる。



左馬刻「今日は何食いたい?」

合歓「Aちゃん、何食べたい?」

「くれーぴ」

左馬刻「クレープな。じゃあみなとみらいの方か。ちょっと歩くぞ」



みなとみらいのクレープ屋は俺たちのお決まりの場所だ。Aが気に入ってからよく足を運んでいる。
おかげで店員のおっさんにも顔を覚えられてる。しかも値段も張らないから俺の財布的にもありがたい。



店員「よお、兄ちゃん!今日も嬢ちゃんたち連れてきたのか」

左馬刻「あ、はい。どうもっす」

店員「ったく、いい兄ちゃんだなー!俺んとこのガキにももうちょい見習ってほしいぐれぇだ!」



二人ともいつものクレープを持って階上のベンチに座る。
俺はあまり甘いのは好まないから二人のやつを一口ずつだけもらう。



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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年11月22日 13時

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