98話 ページ3
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少し離れた俺の学校の同級生ですら知ってるぐらいドデカい屋敷がバアさんの家だ。
旦那に先立たれ一人娘は嫁に行き、俺と合歓が世話になるまで女当主として家を守っていたという。
尚、どういう界隈の家なのかは不明。
お婆「アンタ、昼はもう食べたのかい」
左馬刻「あ、昼飯買い忘れた・・・」
今日は帰りにコンビニに寄る予定だったのにうっかり直帰してしまった。
しかし、これからもっかい外出するのがどうにも億劫でちびちび麦茶を啜る。
お婆「ったく、麦茶じゃ腹は膨れないよ。作ってやるからそこで待ってな」
左馬刻「まじ?手伝うよ」
お婆「アタシをババア扱いすんじゃないよ!これしきのこと一人でできるっての!」
左馬刻「いや、老人ではあるだろ」
とは言いつつも、バアさんはテキパキと料理を作っていく。
俺も作ってもらうだけじゃ気が引けるから、傍で皿を洗ったり野菜を洗ったりするべく席を立った。
お婆「Aー!昼できたから、ほらせえぶしてせえぶ」
「はーい」
お婆「手も洗うんだよ!!」
「はーい」
左馬刻「コントローラー床に置くなよー。踏んで壊しても知らねーぞ」
「はーい」
バアさんと俺とAの3人で食卓を囲む。夜は合歓も一緒だ。
晩飯を食べた後は自分家に戻ることもあれば、そのまま泊まることもある。
その日の気分によるけど最近は泊まってく方が多いかもな。
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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年11月22日 13時