97話 少し前のこと篇↓ ページ2
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左馬刻「よーバアさん。邪魔すんぜ」
お婆「左馬刻!!まーたアンタはこんな時間に来よって、学校はどうしたんだい!!」
左馬刻「今日は午前授業だって先週言ったじゃねーか」
お婆「合歓ちゃんはまだ勉強頑張ってるってのにアンタはこんなとこ来て・・・勉強しな!勉強!」
左馬刻「おーそのうちな」
冷蔵庫には美味しそうなお菓子があり一つぐらい貰ってもいいかと思っていると「それは合歓ちゃんが帰ってくるまで食べんじゃないよ」と釘を刺されてしまう。仕方なく麦茶をコップに移しぐいっと飲み干す。
左馬刻「Aはまたそれか。好きだなほんと」
「・・・ん」
左馬刻「あ?なんだよ」
「やって」
左馬刻「はぁ・・・どこまでやりゃいいんだ?」
「ボス戦の前まで」
左馬刻「お前なあ・・・ほとんど俺がやってんじゃねえか」
Aはバアさんの孫で途中からバアさんと一緒に住むようになった。
初めはかなりの人見知りで俺はおろか合歓ともほとんど話さず、一人でひっそり宿題をやるか寝てるかだった。
左馬刻「ほらよ、ボス戦前まで」
「ありがと」
左馬刻「極道モンのゲームなんて小学生にやらせるもんじゃねえぜ、バアさん」
お婆「なに言ってんだい。こいつは傑作なんだよ。この良さがわかんないなんてアンタもぐりだねえ」
左馬刻「別にもぐりでいいけどよ」
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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年11月22日 13時