20話 ページ21
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佐伯「こちらへ」
「・・・はい」
佐伯「すみませんね、脅すような感じになっちゃって」
「あ、いえいえ!大丈夫です」
佐伯「メンツが大事な仕事なもんで、舐められないようにしてるんすよ」
伊坂「なるほど・・・」
佐伯さんは話してみれば温和な人だった。
想像以上の広さと重厚感に圧倒されていると「広いですよね、ここ」と佐伯さんが話しかけてくる。
佐伯「俺も組に入るまではゲームでしかみたことなかったので、びっくりしちゃいましたよ」
「もしかして、ライク・ア・ドラゴンですか?」
佐伯「えっ、そう!それです!お嬢さんご存知なんですね!」
「へへ、あれ面白いですよね」
佐伯「ええ。中だるみもあったけど、それでも傑作ですよアレは。お姉さんもご存知で?」
伊坂「え、あ、あたしは隣で見てただけなのであんまり詳しくはないんですが一応」
佐伯「そうなんですね〜!俺、元々大阪出身なんですけど、知ってる街が出てきて嬉しかったんですよね〜」
伊坂「あれま!私も大阪出身ですよ!奇遇ですね」
佐伯「マジすか!」
果たして部屋に着く前にこんなに盛り上がっちゃっていいんだろうか。
部屋入った途端「はぁ?」みたいな感じにならないといいけど。
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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年4月29日 16時