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「うわぁ、おっきいねぇ」
「うぅ…緊張してきた」
「大丈夫大丈夫、出久もこれまでに準備してたんでしょ？」
「…うんっ！」
「行こっか」
勝己は、偉く集中してたから一人の方がいいかと思って今日は出久と一緒に来た。
それに一人は心細かったしね！
「うわ、プレゼントマイクだ凄い…！ラジオ毎週聞いてるんだ」
「へぇ〜」
これから10分間の模擬市街地演習を行うらしい。
尚、同じ中学校同士は違う会場でするらしい。協力させないためだ。
「二人とも、頑張ろーね！絶対雄英入ろう！」
「当たり前だ」
「Aちゃんも頑張って！」
ふう、こっから一人ぽっちだ。
気合を入れるために頬をぱちんと叩いた。
「あ、そうそう受験番号0040は残ってくれ！」
…0040？
私の受験番号を覗き込むと、確かに「0040」の数字が刻まれていた。
「何やらかしたんだよA」
「ひぇぇ、が、頑張ってね！！」
「うーん…なんでだろう。取りあえず二人は頑張って！」
ホールを出て行った二人にエールを送り、私はぽつんと座っていた。
「えぇと、私何かしましたかね？」
「いや、0040ちゃんは治癒の個性だろ？だから戦闘で判断じゃなく、救助で判断する事にした」
「あっ、有難うございます」
プレゼントマイクの後ろからリカバリーガールがひょこっと顔を覗かせた。
「演習終了後、怪我をしている人を治すのが0040ちゃんの試験だ！」
「私が付き添いでお前さんを見るからね」
「はっ、はい！お願いします！」
ぴしっとお辞儀をすると、リカバリーガールはにっこりと笑った。
「さて、じゃあそろそろ行こうかね、あ、その前にハリボーをお食べ」
ひょい、と渡されたのは有名なハリボーグミ。
ぽいっと口に放り込んで、リカバリーガールの後をついていく
いよいよだ…！
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作者名：まる | 作成日時：2018年6月20日 20時
