〝うめきた〟って何ですか？【梅原裕一郎】 (ページ21)

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タオルやらなんやらページ21

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一緒に作ったハヤシライスを食べ終わり、雑談をしていた時のこと、

「梅原ー」

「なに」

「今日泊まっていい？」

「は」

とんでもない爆弾発言をされた。

「寝る場所ソファーでいいから！お願い！！」

「いや、ちょっと待って。何で泊まるの？」

「なんか、帰るのめんどくさくなってきちゃった」

「…まだ21時だろ」

「だってこれからお風呂入って、今週のアニメ見て、寝るんだよ！家に帰るまでの時間勿体無いよ！」

「いや、お前家隣だろ」

てかアニメくらい省け。

「だってお話しするの楽しいし、家に帰ったら1人で寂しいんだもん」

お願い！と、瞳を揺るがせながら上目遣いで
そう、上目遣い(・・・・)で訴えかけてくる。

…お前は今までその手口で一体何十人もの人をアヤメてめてきたんだ…

「…はあ、分かった」

「やった！」

と、ガッツポーズするさっきまで悲劇のヒロイン顔だった北森。

やっぱその顔が1番だ。(理由はともかく)

「じゃあお風呂借りるねー！」

と、この場を出ようとする北森。

「おう、…っておい、ちょっと待て」

「なに？」

なにが「なに？」だよ。問題大アリだろ。

「…服はどうすんだよ」

「え……。

あ、貸してよ」

おい、今思いついただろ。

「まぁ、服くらいはいいけど…

その… 下着はどうするんだよ……」

「ええーっと、上はタオルやらなんやら巻いて…
下はー…うーん…

あ！貸して！」

おい、嘘だろ。

「何言ってんだ。女性用下着なんて持ってる訳ないだろ」

「いや、梅原のだよ？
パンツくらいあるでしょ？」

もういい、どうにでもなれ。どうせ俺が折れるだけだ。

「分かった、あとで持ってくるから」

「はーい！じゃあ、お借りしまーす」

と、北森は浴室へ去っていった。

…耐えろ。俺。

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