カレカノごっこ2【梅原裕一郎】

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この前宏ちゃん達に手料理が食べたいと言われたからちゃんと練習したいと思い料理本を探しに本屋へ向かった




しばらく徘徊して気になる本が目に入ったので取ろうと手を伸ばしたが…届かない。




あれー…
全然届かないよ。やっぱり背が低くていい事なんてない



誰かに声をかける勇気も無く頑張って手を伸ばしていると横からスっと手が伸びてきてその本が引き抜かれた









貴方「壮馬くん…！」


斉藤「はい」


貴方「あ、ありがとう…」









そこには壮馬くんが立っていて私が取ろうとしていた本を取ってくれた








斉藤「今日は仕事お休み？」


貴方「うん、壮馬くんも？」


斉藤「うん、暇だったから面白い本無いかなって」


貴方「そうなんだ！」









本好きな壮馬くんらしい休日の過ごし方だ
趣味が読書だなんて小説をめったに読まない私からしたら大人だとしみじみ思う









斉藤「料理好きなの？」


貴方「うん…ちょっとだけ笑」


斉藤「へ〜そうなんだ」








私が持っている料理本を見てそんな質問をされた






壮馬くんは同い年で同じ事務所。
最初は人見知りで全然話せなかったけど優しく話しかけてくれるから私も慣れて今は宏ちゃんと同じくらい普通に話せる









斉藤「ねえこの後暇？」


貴方「え？うんまあ…予定は何も無いよ」


斉藤「じゃあ遊び行こ！」


貴方「え？」









驚く暇もなく壮馬くんは私の手を引いて歩き出した







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