誰よりも優しいあなた【Yuta.J】 (ページ45)

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あなたside

神宮寺さんの声が聞こえた瞬間力がすごく抜けた

威圧的な態度をとってる2人

神宮寺さんがこっちへ来て私に上着をかけた

神宮寺さん衣装そのままで来たんだ…

神宮寺さんに手を握られた
安心感のある手で私の手をギュッとした

謙吾『俺に逆らったらお前の人生終わるぞ。いいのか？そんなことなっても。こんな女のために』

神『一条さんを失う方が俺には辛い…。だから何にも怖くねーよ！』

神宮寺さんが男の目を見てはっきりと言った

一条『赤羽さん…私は…あなたと結婚するつもりはありません…。私は一条と縁を切ります…。』

もうこんな家系から抜けたかった

迷いなんてなにもなかった

ただただ神宮寺さんの手を離したくなかった

謙吾『後悔させてやるからな…俺のことこんな目に合わせたこと』

神『…これ以上…Aさんに何かしたりしたら…俺容赦しませんから…一回しか忠告しません…。あと…。さっきの会話も全て録音してるんで、訴えたかったらどうぞ。じゃ』

神宮寺さんに手を引かれて部屋を後にした

そのまま外に出た

神『一条さん…。遅くなってすみません…。痛いですか。』

神宮寺さんは私の頬に手を当てて言った

一条『いえ…ありがとうございます…。それと…ごめんなさい…。』

神『無事だったからいいっすよ。でも…』

その瞬間神宮寺さんに抱きしめられた

神『もう離れていかないでくださいね…。俺…。一条さんのこと大好きです…。だからそばにずっといてください…いさせてください。』

一条『神宮寺さん』

神宮寺さんの気持ちが痛いほど伝わってきた

神『首のキスマーク上書きしていいですか』

え？…キスマーク？

頭にハテナが浮かんだ

神宮寺さんはその後を消すかのように私の首にキスマークを付けた

神『俺…。一条さんの思ってる以上にほんとにほんとに好きなんで絶対振り向かせますから…だから…それまでマネージャーとして俺たちのそばにずっといてください…お願いします』

一条『ありがとう…泣』

初めて涙が出た