雅紀side ページ43
智「雅ちゃんがあの家に住むようになって最初の頃は、
雅ちゃんはおいら達を怖がっていて、名前を呼ぶ度にビクビクしていて…
翔くんは翔くんで、今まで自分が一番歳下だったから、雅ちゃんにどう接していいか分からず
おいらとじいちゃんに助けを求めていたよね？」
雅紀「何か…ごめん」
智「違う違う！伝えたいことはこれじゃなくて…」
…これじゃない？
智「じいちゃんが、家族なんだからよそよそしい呼び方と敬語は止めよう！って言い出して…
現に当時、翔くんは〔大家さん〕〔大野さん〕〔相葉くん〕って呼んで
雅ちゃんも〔大家さん〕〔大野さん〕〔櫻井さん〕って呼んでたからね…
今でも思い出すだけで笑っちゃうんだけど、雅ちゃんは何を思ったのか櫻井以外の呼び方をしてって提案したら、いきなり〔翔ちゃん〕って言い出して…」
雅紀「え、違う？」
潤「翔さんの時もそうだったのかよ…
最初“くん”付けを提案しない？」
雅紀「だ、だって！翔ちゃんって“くん”より“ちゃん”っぽいな〜って思って」
和也「まーくんのその理屈よく分かんね…」
酷くない？！
智「まぁまぁ。おいらとじいちゃんはそれを聞いた瞬間笑っちゃったけど、翔くんは一瞬驚きはしたけど泣いちゃって…」
翔「ちょっと！これは4人だけの秘密で」
智「じゃあ、何であの時翔くんは泣いたの？」
翔「それは…」
そう言うと、翔ちゃんは口をもごもごさせたかと思うと
急に顔を真っ赤になった
翔「嬉しかったから…」
雅紀「嬉しい？」
翔「親も会社の人も、俺の名前を呼ぶ時の声色は冷たくて俺は嫌いだった
もちろん、おじいちゃんと智くんが呼ぶ言い方は嫌いってわけじゃなくてむしろ安心するっていうか…
でも、雅紀があの日俺のことを“翔ちゃん”って呼んだ時
新鮮さと同時に雅紀が甘えてくれたように思えて…
俺、この家に来てから甘えてしかしたことなかったから、
あの日雅紀が呼んでくれたことで、俺は必要とされている、俺が雅紀を守らないとっていう使命感が出てなんだか嬉しかった」
…何か、俺が呼んだ呼び名でここまで喜んでくれると
聞いている俺も嬉しくなる
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うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
