智side ページ37
じいちゃん『確かに証拠はないと言ったが、連れてっていいとは言ってないじゃろ』
母親『私の言ったこと覚えてないの？
翔は私の息子よ！だから、』
じいちゃん『息子だから何をやっても許されると？』
一つトーンが低くなったじいちゃんの声色
おいらからは彼の表情は確認できなかったが、背中からは明らかに怒っている様子が分かった
じいちゃん『あんたらがやっていることは、はっきり言って虐待じゃ』
父親『虐待？違いますよ、俺達は翔にしつけをしているんです
悪い子にしつけをするのは大事でしょ？』
じいちゃん『しつけか…馬鹿馬鹿しい』
父親『ば？！じいさん、失礼にも程があるだろ？！』
じいちゃん『この老いぼれじじいでもな、しつけかそうじゃないかくらい分かるんじゃよ』
母親『え、偉そうに…人の息子を誘拐したくせに』
“誘拐”
母親から出てきた言葉に、驚きと同時に怒りを覚えた
この人、自分達が翔くんにやって来たことは棚に上げてじいちゃんを誘拐犯扱いすんの？
ふざけるな、じいちゃんをあんたらと一緒にするな！
そう言い返そうと口を開きかけた
しかし、それよりも早くなぜか高笑いをするじいちゃん
…何か、おかしいところあったっけ？
そう思っているのはどうやらおいらだけじゃなかったようで、
翔くん、担当医、カウンセラーの先生は困惑した表情を浮かべており、
翔くんの親は変な目で見ている
母親『な、何がおかしいのよ！』
じいちゃん『いや、誘拐なんてそちらさんも面白い冗談を言うなとな』
父親『じ、冗談？！ふざけるのもいい加減にしろ！』
じいちゃん『ふざけてはおらぬよ』
そう余裕たっぷりに言うじいちゃん
どこからどの余裕が？
しかし、どうやらその様子が翔くんの親には効果があったようで、
ここへ来て初めて焦った表情を見せた
母親『ね、ねえ貴方、早くあの人を警察に連れて行きましょうよ』
父親『そ、そうだな。ここに長居するつもりはないし、早くあいつを返して欲しいからな』
そう言うと父親は、急いで胸ポケットにある携帯を取り出した
このままだと、本当にじいちゃんが逮捕されて翔くんがいなくなっちゃう…！
そう思ったおいらは、父親の手を止めようと
身を乗り出した
しかし、おいらの前にいたじいちゃんが腕を横に伸ばし
それを防いだ
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うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
