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翔「でも、反対に俺があいつらから甘えられる居場所は失った…はは、笑えるでしょ？」
A「笑えません」
翔「笑ってくれよ！ガキじゃんって
じゃないと、このぐちゃぐちゃな気持ちどうすればいいか分かんねーよ…俺、あんたのことを嫌っているはずなのに
あいつらみたいに甘えたいって思ってて
そんなの虫がよすぎるし、俺はその場所にいちゃダメなのに」
A「いいですよ、甘えても」
翔「は？」
A「私に甘える居場所を作るって意味じゃダメですか？」
翔「ダメかって…そんなの！」
A「私、嬉しかったんですよ？櫻井さんに甘えたいって思ってくれていたなんて
反対に私がお願いしたいくらいです
櫻井さんが甘えたいという場所、私にいただけませんか？」
すると、櫻井さんの表情が徐々に歪み、彼の大きな瞳からは涙がボロボロと流れ落ちた
翔「お前、バカだろ」
A「ふふ、バカですよ」
翔「俺まで甘えたら、お前疲れるだろ？あいつらだっているのに…」
A「あ、私のこと心配してくれています？」
翔「そ、そういうわけじゃ」
A「とりあえず、今日は一緒に休みましょうよ
何なら、今日はあの和室で全員で川の字になって寝ます？」
すると、彼はしばらくキョロキョロと視線を動かし
その後時間をかけて恥ずかしそうに首を縦にふった
勝希「A、そこ変わるか？」
A「大丈夫」
美和ねぇが戻ってきた後
私達は病院から出て、勝にいが運転してきた車に乗り込んだ
だけどね？
美和「ふふ、安心してよく寝ているね？」
櫻井さんは、私は甘えていい人って思ってくれたのだろう
車まで移動する道中も断られる覚悟で私がおぶることを提案すると
すぐに私の背中に乗ってくれたし、
座席も背中から降りた瞬間、私を後部座席へ引っ張りながら自分も乗っていた
今は私の肩にもたれて爆睡中の彼
だけど、私が座り直すために身体を動かすと
私が離れてしまうと思ったのか、私の服を両手で強く握っていた
かわいい…
美和「やっぱ兄妹ね…Aちゃんが愛おしそうに彼を見る目が、勝希にそっくり」
A「え、それはやだ」
勝希「何でだよー、にいと一緒なんだぞ？」
A「私、勝にいみたいにキモイ目で見ていないし私は悟兄ちゃんに似たいもん」
勝希「何だよ、それ！」
騒ぐ勝にいに対し、「うるさい、運転に集中して」と一喝する美和ねぇ
それを聞いているのか聞いていないのか
寝ているはずの彼が嬉しそうに笑っているように見えた
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うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
