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A「ごめん、ありがとう」
落ち着いた私は、出ていた涙を自分の服の袖で軽く拭った
それを確認した美和ねぇは、私から身体を離し
先程座っていた椅子に座り直した
つまり、ここからが本題ってことだよね…
美和「Aちゃん、今から言うことよく聞いてね」
A「うん」
美和「櫻井さん、もしかしたら鬱の傾向に入っているかもしれない」
A「…うん」
美和「私は今回、彼と初めて話したから何とも言えないんだけど…Aちゃんが大家になってからこれまでで櫻井さんについて何か気づいたことある？」
気づいたこと…
A「…っていっても、私櫻井さんに嫌われているし
そこまで深く関わっていないから何とも言えないんだけど」
美和「うん」
A「でも、強いて言うなら病室でさっきみたいに退行した時に私に自分が必要とされているかを聞いてきた」
美和「うん」
A「あと、退行中病院にいることを酷く嫌がっていた
連れてかれるって…」
美和「…そう」
A「ねぇ、美和ねぇさっき櫻井さんはこの病院にくる前に違う病院に行ってたって言ったでしょ？
もしかして、この病院がかかりつけになる前の病院で何かがあって、
それが今の櫻井さんが病院にいることを怖がらせているって…知っているんでしょ？」
美和ねぇのあの言い方…まるで、彼について何でも知っているとでもいう言い方だった
美和「それは答えられない。守秘義務だし」
A「守秘義務ってそんな！」
美和「でも、あのシェアハウスで先輩として一緒に彼の話を聞いてもいいなら」
A「え？」
美和「勝希、いいよね？」
勝希「ったく、お前は真面目なのか自由奔放なのかどっちかにしろよなー
…ってそんな美和に惚れた俺も俺だけどさ」
あの、話が見えないんですけど…
美和「よし、そうと決まれば帰ろうか！」
A「え、美和ねぇ仕事は？」
美和「私、このために出勤しただけだもん
だから、午後と明日の午前中は休み！」
A「え？！」
勝希「ちなみに、俺も今日と明日は休み
前々から部下が俺に休め休めうるせーから、
急遽今回取ったわ」
え、何か申し訳ない
美和「ちなみに、彼の担当医に相談して
後日診察にくることを条件に特別に彼も入院しないで帰ってもいいって！」
A「いいの？！」
美和「だって、原因が分かってもこのままいたら反対に彼、もっと悪くなりそうなんだもん」
そう言うと彼女は、帰る準備してくるねーと言いながら部屋を出て行ってしまった
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うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
