・悟side ページ30
次の日から僕とじいちゃんの2人だけの生活が始まった
特別なことは何もやっていない
朝起きたら同じテーブルで食事をとって
用事で外へ出掛ける時は『いってらっしゃい』とお互い声を掛け合う
一般の家庭では当たり前となっているそんな日常も僕にとっては全てが新鮮だった
だけど、夜眠れないことはどうしても治らなかった
明らかに以前よりはストレスに感じることは少なくなったはずなのに…
本当はじいちゃんに相談した方がよかったんだけど、見ず知らずの僕をこの家に住まわせてくれているだけでも申し訳なく感じているのに、
それに加えて、眠れないことを打ち明けるなんてできず
彼から『眠れるようになったか？』と尋ねられても『大丈夫』としか答えられなかった
そんなある日、息子夫婦の娘であるAが小学校の夏休みの一日だけ泊まりにきたことがあった
彼女自身は、小学校にあがってから何度か遊びにきていたけど
最初の頃は僕と距離をとっていて、じいちゃんの後ろをずっとくっついていた
しかし、年月が経つにつれ話せるようになり、
今では僕の後ろをくっついている
おまけに、『悟兄ちゃん』と甘えてくるので
下に兄弟がいたことがなくて、こんな風に頼りにされたことのないから
自然と僕のような人でも情が出てきて…気づいたら彼女を本当の妹のように可愛がっていた
そんな彼女が初めてこの家に泊まる日
僕はその日がくるのが待ち遠しかった
当日、僕たちはいつものようにたくさん遊んで楽しんだ
近くの公園でボール遊びもしたし、その近くにある駄菓子屋さんで買ったラムネをブランコに乗りながら一緒に飲んだ
もちろん、彼女はまだ小学生だから夏休みの宿題もあるわけで…
午後は彼女の宿題を見てあげた
まぁ、一日遊びたかったAにとっては不満だったかもね？
いつもだったら、夕方ぐらいに母親が迎えにきて帰るAだけど、
泊まりだから同じバラエティ番組を見て腹を抱えて笑ったし、
お風呂にも一緒に入り水遊びをした
…その後、逆上せるまで入っていた僕たちにじいちゃんが怒ったのが今ではいい思い出だけど
そうこうして寝る時間になったので、僕は自分の部屋に行こうとしたんだけど、なぜか彼女は突然僕と寝たいと言い出した
なんでも、じいちゃんとは何度も一緒に寝たことあるけど悟兄ちゃんとは今しか寝られないかもしれないからって…
そう言われて何も断る理由が見つからなかった僕は、彼女の願いを聞き入れた
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うめパンダ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！そう言っていただけるなんて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします(*´ー｀*) (2020年6月4日 23時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 皆が段々と惹かれていく感じが好きです！応援してます！！ (2020年6月4日 20時) (レス) id: e755f3dd42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年5月20日 11時
