【男主】演技派男子高校生は碧棺の幼馴染み【ヒプマイ】 (ページ8)

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「おや、Aも一緒でしたか。」

『あ、はい。お邪魔でしたらすいません…』

俺は痒くもない頭を掻きながら控えめに言った。

「いいや、むしろ好都合だ。」

その言葉の意味がわからず首をかしげていると銃兎さんは乗り込んだ。

突如予想外の出来事が起こったときのためのポーカーフェイスも極めないと。

心の中でそう誓う。

ああ、でも一旦降りて銃兎さんを助手席に座らせた方が良かっただろうか。

そんなことを今更考えてもお兄さんが運転する車は整備されている道路を走っている。

今止めても余計迷惑だ。

『そう言えば銃兎さんはともかく、なんで理鶯さんは俺まで？』

今まで抱えていた疑問をそのままぶつける。

「詳しいこたぁ俺も知らねえよ。会いたいとは言ってたからな。飯でも食うんじゃねぇか？」

それを聞いた銃兎さんは後部座席で頭を抱えていた。

『ふーん…ならいいけどね。』

よかねぇわ、と呟いたお兄さんの声は拾わなかったことにした。