快晴8 ページ48
チームが決まり、リレー開始までの20分間に、バトン練習と、順番を決めた.
あと5分、
そう思った時に.
クラスメートが、ザワついた.
あ)…晋助!
…は?
今の、Aの声.
…高杉…?
…んだよ、意味わかんねェ.
名前呼び?
それもあんな風に笑いながら?
久しぶりに見た、アイツの笑顔.
Aが微笑んだ時に、高杉は、微笑み返したんだ.
心に突き刺さる場面.
目を逸らした.
…でも、
クラスの女子たちの会話が、自然と俺の耳の中に入ってきた.
「ねぇ、Aちゃん笑ってる!」
「本当だ、沖田くんと別れて以来、完全な笑顔見せなかったよね」
「あの2人いつも笑ってたよね〜. あのカップル応援してたわ」
「あ、それ分かる. いつも優しそうな雰囲気でさ」
それは、俺とAが付き合ってたころのことですかィ….
「でも別れてから2人とも笑わなくなったよね. 特に沖田くん」
「沖田くんって基本的にポーカーフェースだよね. 」
「あーそうそう. 笑うのAちゃんの前くらいだった」
「Aちゃんが笑うと、自然に私たちまで笑顔になるよね」
「分かる!Aちゃん可愛いよね〜. 笑った時とか天使!」
俺は、笑わなくなっていた?
「あはは!…すごい…あんなに笑顔見せるって、高杉くんと仲いいのかなー」
「高杉くん、よくよく見ればイケメンじゃない?」
「晋助って呼んでたし、てか高杉くんも笑ってる!」
「…なんか懐かしいね. 高杉くんが一瞬沖田くんに見えたわ」
耳を塞ぎたい衝動に狩れらた.
…なぁ、俺はAと別れてから、変わっていったのか?
思い返せば、聖といて、笑った記憶はねーや.
でも、
「…ぶっちゃけ私沖田くんのこと好きだったんだ〜. でもAちゃんといるとこ見てたら幸せそうだったし、いつの間にか応援してたわ」
「あ、それ私も」
「あの2人が笑えば、周りも笑ってたよね」
Aといた時に、笑わなかった時の思い出が、ねーんだ.
…高杉.
これはただの直感.
でも分かった.
アイツは、Aに惚れてる.
根拠なんてどこにもないけど.
男の勘も、案外当たるんですぜィ?
でも、Aの気持ちは、いつだって、分かってなくて.
たくさん、傷付けて.
だけど
「高杉の方に、いっちまうんですかィ…?」
また、小さな声で、俺は呟いた.
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かぐら★ - 面白いです! (2015年11月15日 21時) (レス) id: c2409f8dd3 (このIDを非表示/違反報告)
沖*威*伊(プロフ) - ウォーアイニー大好きなEDです!歌詞で小説なんてすごい発想ですね (2014年7月20日 19時) (レス) id: 8dce00f632 (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ - すごーい!! おもしろすぎ!! (2013年10月14日 8時) (レス) id: 326dd44fad (このIDを非表示/違反報告)
れいちゃん(プロフ) - Yunatsuさん» wwウチフツーに使ってるよ!ありがとうちゃんのパンツとかww (2013年9月4日 0時) (レス) id: 946b3ccc68 (このIDを非表示/違反報告)
Yunatsu(プロフ) - 沖田くるみさん» まじでか!w ありがとおおおお!w (2013年9月2日 20時) (レス) id: 0f12e4f2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうなつ | 作成日時:2013年6月19日 21時