銀魂 *ウォーアイニー* (ページ47)

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快晴7 ページ47

体育のリレー.

リレーって聞くと、Aを思い出すのはきっと俺だけ.

体育祭前の特訓を思い出した.

…あの時Aとは違うチームだった.

でも、速く走れるようになりたい.

そう本気だったお前のためなら、教えようと.

…いや、俺は乗り気だったような気もする. 張り切ってるアイツが愛おしかった.

そういや、去年もアンカーは俺と土方で、接戦だった.

俺が勝ったけど.

たぶん勝てた理由は、

土方のチームなのに

「総悟頑張れ！！」

お前がそう叫んだから.

嬉しくて.

最後、少しニヤけながらゴールテープを切った俺に

「おめでとう！かっこよかった」

満面の笑みを浮かべて、そう言ったAを鮮明に覚えている.

…チーム選びの時、

一番最初に、「A」って呼びたかった.
でも、呼べなかった.

チラチラとAに視線をやってた俺.

アイツは俺を見ることもしなかった.

…カモフラージュのためかもしれない.

隣にいたチャイナを呼んだ.

足速ェし、誰にも怪しまれないだろう.

そういうように、都合も良かった.

その後の土方は、衝撃的なことに、Aのことを呼んだ.

…悔しかった.

俺が、小さく吐いたため息をチャイナは聞き逃さなかったんだろう.

神)…素直になっとけば良かったアルな.

…言い返せる言葉が見つからなかった.

沖)…知ってんですかィ、俺の気持ち.

神)…ずっと…ナ.

…ケンカをしないで話したのは、初めてかもしれない.

「どうにかならねェかねィ」

…小さく、小さく呟いたこの言葉は、

チャイナにも聞き取れなかっただろう.

土方と話しているAは、

やっぱり、可愛かった.

あれ…

いや…なんでもねェか.

…やっぱり、リレーは燃えるねィ.

土方には当たり前だけど、負けたくねェし.

Aにいいとこ、みせらっれかな….

ちょっとした、下心.