銀魂 *ウォーアイニー*

浮世ナンテ、嗚呼 儚シ ページ26

あ)…あ…


橋の上には聖ちゃんと数人の友達がいた.




聖)…あれ？隣にいるのAちゃん…？





なんて答えていいのか分からなくて.

動揺してしまう.







聖)…総悟…なんでAちゃんと2人でいるの…？





彼氏が他の子といるのはイヤ…だよね.


当たり前だ.



聖ちゃんを傷つけたくはなかった…





でも.

…本当にそうかな…？








私はそんな偉い人でも、優しい人でもない.



だから、



…少し…意地悪な気持ちで、聖ちゃんを見る…



嫌ってるわけじゃないけど


正直、



…好きじゃない…かな…




こんな気持ちがある私は、




世間からみて、

あんまり、いい人じゃないよね…





でも、私だって総悟が好きなんだよ.




振られた分際でって、思うかもしれないけど.


聖ちゃんと総悟が2人でいるのを見るのは、辛いんだよ…




居た堪れない気持ちになっちゃってさ.





あ)…私、帰る…

沖)ちょっと待て……A！！




君に背を向けて、家へと走り出そうとした.




けど、




一度振り返って、






あ)…本当に生徒手帳、ありがとう.




君の目をしっかり見て言った.







ありがとうくらい、しっかり、言いたい.






これは言葉にできなかったけど、






「助けてくれて、ありがとう.」






そんな気持ちも、込めながら…ね.








久しぶりに君の真正面から、目を見た.






…3ヶ月前よりも、






あ)…背、伸びたね.







君は驚いた顔を、私に見せた.









…ごめんね.





謝ること、伝えられなかった.





未来に、君と笑って話す時がくるなら、






その時に、全てを話そう.






すぐにじゃ、また私は泣いて、



うまく





伝えられないだろうから.





＿＿＿＿＿浮世ナンテ、嗚呼 儚シ






知ってるよ.




この恋はもう、叶わない.






だから、




私は、君と笑って話せる、




友達を望む.






そんな簡単に、吹っ切れるものではないけど.




なんだか今は、







君に、うまく









笑顔を向けられたよ.

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