銀魂 *ウォーアイニー* (ページ23)

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加速シタッテ2 ページ23

フラつく足取りで、家へと向かう.

学校には…家から電話しよう.

あ)…ごめん. ごめんね.

意識はしてない.
でも口から、流れるようにこぼれてくる.

あ)…ありがとうも、言えなかった.

結局、なにも伝えられなくて.
私はダメダメだ…

きっとあのまま付き合っていても、
君に我慢させることしか出来なかっただろうから.

別れて、
大正解…かな…

人に気持ちを伝えるのは、難しいんだ…
それを、改めて学んだ.

あ)しかし、こんな形で退学とは…ねぇ…

「退学」

そう言葉に出した.

あ)…あれ…おかしいな…

今日は散々泣いたはずなのに.

なんでまた、涙は出てくるんだろうか.

苦しい.

もっと、みんなといたかった.

温かいあの学校が、大好きだった.

失くすなんてこと、あってはいけないことだったのに.

1年生からの思い出が、蘇ってきて.

あと、8ヶ月で卒業…だったのに.

バカだ. 大バカ.

お願いだから…

私はあの学校に居たいよ…

あ)…うわぁぁぁぁぁぁん…

子供みたいに

大きな声で泣いた.

人通りの少ない道でも、やっぱり通る人は居て

間違いなく変だと思われてるだろうけど、

嫌だ…あの学校に通いたい…

あ)…誰か…助けてよっ！！！！

…自分の責任なのに、誰かを、頼った.

あ)…助けてよ…ねぇ…

電柱のそばでしゃがみ込んで.

あ)…助けてよ…

その言葉を繰り返した.

沖)…Aっ！

…君の声が、聞こえた気がした.

あ)…助けてよっ！！！！総悟！！！！

沖)…A！？

空耳なのに…君を頼るんだ.

君はもう、他の人の彼氏なのに.

あ)…総悟…ねぇ…助けてよ…
…いつも…そばにいてくれたじゃん…

今更、悔やんだって、しょうがないのに.

あ)…助けてよぉぉぉぉぉ！！！

君じゃないと、嫌だ.

私は本当に、

ワガママばっかりだけど

どうしても…君がいいよ…

沖)…大丈夫ですよィ…

君が私の耳元で、囁いた気がした.