銀魂 *ウォーアイニー*

風二舞ッテ2 ページ21

やっぱり、格好いい.



汗がキラキラと光っている.

…君はいつも一生懸命だ.


サボったりもするけど、やっぱり剣道が好きで、

真剣な顔して、


…格好良さすぎるでしょ.



ふいに涙腺が緩んで.

視界がボヤけてきたけど、

君から目が、放せない.


あ)…ごめんね…



私の口からでてきた言葉.


…いつも私の好きなことだけして、

君のことを、考えていなかった.


こんなにも、今の君は楽しそうなのに.



前に、友達から聞いた.

女子)沖田くんと聖ちゃん今度大学生の剣道の試合見に行くんだって.


その時は、ピンとこなかった.


でも今分かったことが2つ.

まずは、

聖ちゃんは、優しい、ってこと.


…実は聖ちゃんがウソを総悟に言ったことだって知ってる.

でも、私より総悟のことをよく考えてた.


2つ目は、私は、

すごく面倒臭い人だったってこと.



あ)…ごめんね…


自分勝手で、ごめんなさい.


面向かってと言えない私に、腹が立つよ.




…それは私の頬を冷たく濡らす.

…いつの間にか涙はこぼれていた.


あわてて服の袖で涙を拭った.



俯いていた顔を上げて見るけど

…君はもう体育館にいなかった.



でも、まだ部活中.

他の部員はまだやっているのに.



どこに行ったんだろう.

そう考えたその時.




びゅうっと少し強めの風が吹いた.


あ)＿＿＿＿＿え？






＿＿＿＿風二舞ッテ




…体が勝手に後ろに向きを変えた.


あ)…あ…





私がみたもの.


それはね.





私の真後ろに立ってる、



汗だくになってる君.

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