銀魂 *ウォーアイニー*

秘スル妄想無茶苦茶2 ページ19

それ、信じたの？

…悲しそうにAは言った.



沖)…っ…

チャイナにも、同じことを言われたのを思い出す.


あ)…総悟…

こんな時でも、名前を呼ばれるたびに、ドキドキする.


あ)…浮気しないって…言ったじゃん….

沖)…


あ)…なんでよ.



目に涙をためながら、Aは問いかけてくる.


あ)…今は、怒りとか、そんなのじゃない. 信じてもらえなかった、自分の人間性が…
ものすごく、恥ずかしい.



違う. 俺が、おかしかった.


たった一言に、騙された.



…でも、言い訳するなら、



それは、Aを



愛して、いるから.



本当か、分からなくても




苦しくて.




あ)…なんか、言ってよ.
私まだ、総悟が浮気したって、信じてない.



Aの声は、本当に怒ってる時の声で.

でも、どこか悲しみも混じっているようで.



あ)…してないって…聞きたかったのになぁ…




その瞬間、Aはボロボロと大粒の涙を流して.




あ)…大好きだよ…総悟.



哀しく微笑むと




ちゅ…





沖)…Aっ…！




俺の頬に少しだけ

唇を、つけて




走って、夜の闇へと、消えて…いって….





…苦しくて、悲しくて、なにも言えなかった自分に


腹をたてて.





…でもなんでだろうねィ.


こんな時に想像するのは



Aが、知らない男と、付き合ったり



俺とお前しか知らない場所へ




他のやつを連れていくこと.



実際に振られたのは、俺.



＿＿＿＿＿＿＿秘スル妄想無茶苦茶



…俺は、バカでィ.



嫌だ.


Aは、俺のもの.




Aと繋いだ手

この川辺

アイスクリームショップ

笑顔

キス



他の男にするなんて、許さねェ.




…でも、もうそんなことを



いう資格はなくて.




…俺は、大好きなんてもんじゃありやせんよ.






なぁA.






＿＿＿＿＿＿愛してやすよ.






俺の言葉は



空へと、





吸い込まれていった.

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