32.side you ページ32
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｢Aちゃん、ちょっとこっちおいで｣
頼まれていた資料を企画開発部にいる担当の人に渡しに行くとデスクに座って仕事をしながら昼食を取っている香坂さんに声を掛けられる
うちの部署に渡す書類でもあるのかと思い足を運ぶと香坂さんは休憩中なのにも関わずサンドウィッチ片手にキーボード打っていた
ここの部署の人達、上司のアブさんと香坂さんが仕事熱心だから下も余計仕事人間になるんだろうな、なんてことを思いながら香坂さんに要件を聞く
｢なんでしょうか｣
｢あげる、疲れた顔しとったから｣
けど部下がそうなるのは上司が仕事出来る人なだけじゃなく、他にもちゃんとした理由があるのはすぐに実感させられた
声を掛けてきた香坂さんが渡してきたのは小さなチョコのお菓子とミルク味のアメ
｢あ、有難う御座います｣
｢おん、自分に御褒美大事やで、糖分補給しとき〜｣
資料渡しに来て少しここに居ただけなのに、驚いてしまってお礼を言う声は少し上擦ってしまった。香坂さんは気にする様子もなくまたキーボードを打ち始める
本当、親友の彼氏とはいえ、香坂さんとしっかり関わったのはこの前ヒラくんに連れてって貰った仕事ぐらいで、言ってしまえばあまり関わりのない他部署の部下なのに
こんな気遣いをされると他部署の私でさえ｢この人の為にも頑張ろう｣って思ってしまいそうになる
実際、手伝えることなんて微々たるものだけど
｢好きなら別に止めるつもりなんて微塵もないけど今、清川先輩の近くにいるってことはあの人普通コースの人でしょ？ちょっと身分違いじゃない？｣
｢私の家お金持ちなわけでもないからそういう身分違いだなんてないよ｣
なんて、高校生の頃のあのこが香坂先輩のこと好きになったときこんな会話をした気がする
私は学力とか見た目とか実家の太さとか、そんなんばっか気にしていたから、香坂さんの良さなんてものは分からなかったけど、多分あのこはこの人のこういうところに惹かれたんだなって思った
そういえば｢この前ようやくお弁当作っても良い許可出たの！サンドウィッチだけだけど！｣って喜んで言ってたっけ、あのお弁当もあのこが作ったのかな
いま同棲する準備してて休みの日は内見しに行ってるって言ってたし、いいなあ、着々と好きな人とステップを踏んで行く感じ
｢ねえ、呑みに行かない？｣
そんなことを思いながら私も遅めの休憩を取っていると今日はヒラくんの方からお誘いがきた
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右京大河(プロフ) - な〜さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません、そしてコメントして頂き有難う御座います、そう言って頂けてとても嬉しいです。次回もその次も毎週更新楽しみにして頂けますよう頑張っていきますので飽きるまでお付き合いして頂けますと幸いです。 (2020年8月2日 16時) (
レス) id: e1e61173bd (このIDを非表示/違反報告)
な〜 - 見てます！ドキドキします、次回楽しみです！！ (2020年7月4日 4時) (レス) id: 37e03e36d1 (このIDを非表示/違反報告)
ひらもち*アニメ、実況者好き(プロフ) - 右京大河#ポン酢さん» ヒラの情報思い出したんでまたコメさせていただきます(｡･ω･)ﾉ 確かヒラは先端恐怖症だったはずです！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: f6f3eef1cd (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 楽しく書けるかは重要だと思いますよ!!お茶目な嘘にかなりビビらされました(笑) (2016年8月25日 23時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
桜田さっちん。(プロフ) - ヒラが可愛い（；＿；）（；＿；）これからも楽しみにしてます！ (2016年8月25日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右京大河
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2016年8月19日 15時
