28.side hr ページ28
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あの日、女性の部屋に2人きりでいるというのに特に進展はなく、2人でダラダラと深夜番組を見てお酒を呑んで話して一緒に寝落ちしてシャワー浴びていけばいいのに、というAちゃんの気遣いも遠慮し朝日の強い時間に電車に揺られていた
いや、進展ってなんだよって感じなんだけどさ
まあ、仕事はまだお互い忙しいぽいけど、とりあえずこの前話したことで俺たちの間は少し前の日常を取り戻しつつあるのかな、と眠たげな頭でそんなことも考えていた
｢ヒラくんこの前の接待来てくれて有難うね、先方もだいぶご機嫌で上手く行きそうだよ｣
後日、仕事のことでアブさんのもとを尋ねるとこの前の接待のお褒めの言葉。アブさんのお陰で2次会行かずに済んだのにそんなこと言われると嫌味か？と深読みしたくなる、多分そんなことは無いんだろうけどさ
俺にそんなことを思われているとは知らず、アブさんは何かを思い出したのか、あ、そうそう、と机の上に置かれていたクリアファイルの1つを俺に差し出してきた。何の書類だろうと思いながら受け取ると
突然、にこりと笑顔を浮かべられる
この前、会社下のコーヒーショップで話したときと同じような楽しそうな笑み
｢仲直り出来た？｣
全てを見透かしたような目が細められる、クーラーのせいじゃなく、ぞわりと鳥肌が立っていくのが分かる
もしかして、俺をあの接待に呼んだのもあの空気の中俺だけ1次会で帰らせたのも偶然Aちゃんに会ったのも全部計算の内だった？
なんて、意味深な言動の全てにそう思ってしまうけど、直属の部下でもないのにこんなに気にかけてくれてんのにさ、そんなこと言うのは野暮か
｢お陰様で｣
｢そっか、俺の管理下に居るのに昔関わった女の子が不幸せなのはあまり見たくないしね、じゃ、俺そろそろ会議だからヒラくん引き続きあの案件宜しくね｣
そう言ってアブさんは自分のデスクを立ってしまった。俺はそれを見送り自分の部署に戻る、けど
……昔、関わったって、どういうこと？
最後残された言葉は俺の胸をモヤモヤとさせた
関わりがなかったとはいえ、アブさんは俺の1つ上の中高の先輩でもあるしAちゃんも1つ下の中高の後輩でもあるから、あの2人がお互いを知る機会があれば知り合いの可能性だって充分にあったけどさ
はあ、少し前までだったらこんなこと言われても｢俺には関係ないけど｣って言い切れたけど、正直どんな間柄だったのか気になって仕方がない
なんでだろ
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右京大河(プロフ) - な〜さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません、そしてコメントして頂き有難う御座います、そう言って頂けてとても嬉しいです。次回もその次も毎週更新楽しみにして頂けますよう頑張っていきますので飽きるまでお付き合いして頂けますと幸いです。 (2020年8月2日 16時) (
レス) id: e1e61173bd (このIDを非表示/違反報告)
な〜 - 見てます！ドキドキします、次回楽しみです！！ (2020年7月4日 4時) (レス) id: 37e03e36d1 (このIDを非表示/違反報告)
ひらもち*アニメ、実況者好き(プロフ) - 右京大河#ポン酢さん» ヒラの情報思い出したんでまたコメさせていただきます(｡･ω･)ﾉ 確かヒラは先端恐怖症だったはずです！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: f6f3eef1cd (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 楽しく書けるかは重要だと思いますよ!!お茶目な嘘にかなりビビらされました(笑) (2016年8月25日 23時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
桜田さっちん。(プロフ) - ヒラが可愛い（；＿；）（；＿；）これからも楽しみにしてます！ (2016年8月25日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右京大河
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2016年8月19日 15時
