20.side you ページ20
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なんか腑に落ちないなあ、と思いながらよく行く居酒屋に入るとヒラくんは会社のお付き合いでしか呑まないビールを初っ端頼んだ。珍しいなと思いながら私も合わせてビールと適当につまめるものを一緒に頼む
すぐに届いた2つのジョッキをあわせ音を鳴らすとヒラくんは勢いよくビールを身体に流し込んだ
｢ビール頼むの珍しいね｣
｢そう？なんか今日そういう気分なんだよね。てかそういうAちゃんだってビールじゃん、合わせなくて良かったのに｣
｢私もそういう気分、ってことにしといてよ｣
私がそう言うとヒラくんは｢ふうん｣と大して興味なさそうな返事をしてまたビールを流し込む
序盤はいつも通り仕事の話、あの仕事がどうとか課長がどうとか他の部署がどうとか、話し出すとお酒の減りはどんどん早くなっていきヒラくんの酔いもだんだんまわってくる
｢てかさあ！聞いてよ！この前俺ら連休だったじゃん？！あんとき親来てさあ！聞き飽きた小言ばっか言ってくんだよねえ、結婚とか孫とか！こっちは仕事頑張って自分一人世話すんのに精一杯だっつーの！｣
いつもなら酔うとぽやぽやしてのんびりと話すヒラくんだけど今日は余程鬱憤が溜まっていたのか饒舌に話し出す
ジョッキを置く音も結構大きめだけど周囲は自分達の話しに夢中なのか特に何も言われることなく私もヒラくんの話に乗る
｢えっ、めっちゃ分かる、私も親に早く孫！結婚！彼氏紹介しろ！だよ？！紹介する彼氏も居ないってなんっかいも言ってるのに！｣
｢だよねえ？！！なんで親って話理解しようしてくれないのかな、もう働いてるし一人暮らしもしてるし完全に独り立ちしてんのにさあ！なのにまだ自分の理想を押し付けてくんだよねえ、何なの本当｣
ていうか、ヒラくんの鬱憤が溜まっていた理由ってこれか。私達まだ25歳そこそこだし世の中晩婚化だし幸せの形なんて人それぞれなのにね
私も親に同じようなこと言われているしヒラくんの愚痴に共感しながら相槌を打っていると突然｢あ、そっか｣と何か閃いた顔をされた
何かと思ってヒラくんの方を見ると突然手を握られ
｢じゃあもう俺達結婚しちゃえば問題解決しない？｣
｢はい？｣
｢結婚前提に付き合っちゃおうよ！｣
そう言ってヒラくんはケラケラと笑いながら理想のデートの話なんかしてくる
酔っぱらいの戯言だけど満更でもないな、と思ってしまった。どうせ明日になったらヒラくんはこの会話なんて覚えてないんだろうけどさ
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右京大河(プロフ) - な〜さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません、そしてコメントして頂き有難う御座います、そう言って頂けてとても嬉しいです。次回もその次も毎週更新楽しみにして頂けますよう頑張っていきますので飽きるまでお付き合いして頂けますと幸いです。 (2020年8月2日 16時) (
レス) id: e1e61173bd (このIDを非表示/違反報告)
な〜 - 見てます！ドキドキします、次回楽しみです！！ (2020年7月4日 4時) (レス) id: 37e03e36d1 (このIDを非表示/違反報告)
ひらもち*アニメ、実況者好き(プロフ) - 右京大河#ポン酢さん» ヒラの情報思い出したんでまたコメさせていただきます(｡･ω･)ﾉ 確かヒラは先端恐怖症だったはずです！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: f6f3eef1cd (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 楽しく書けるかは重要だと思いますよ!!お茶目な嘘にかなりビビらされました(笑) (2016年8月25日 23時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
桜田さっちん。(プロフ) - ヒラが可愛い（；＿；）（；＿；）これからも楽しみにしてます！ (2016年8月25日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右京大河
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2016年8月19日 15時
