15.side you ページ15
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夢を見ていた、気がした
目を覚ますと知らない場所のベッドの上で寝ていた。えっと、私、倉庫に閉じ込められて、それで、そのあとのことを思い出せない当たり多分倒れたんだと思う
ベッドの感じからして病院ではなさそうだし誰か見つけてくれて運んでくれたみたい。多分ここは取引先の会社の医務室か仮眠室か何か。結露しているペットボトルが近くにあるからここに来てからも結構寝てたのかもしれない
てことは、いま何時？！！
慌てて腕時計のを見るとイベント終了の時刻はとっくに過ぎており何なら全体の撤退時間の方が近い
ヒラくんに迷惑かけたし急いで戻ってやらないと、ヒラくんにも取引先の方にも謝らないと、私のせいで会社に大迷惑を掛けてしまうことになる
そんなことを考えながらまだ万全ではない身体を起こしベッドから出ようとすると突然部屋の扉が開いた
｢あ、起きた？もう体調大丈夫そう？そこにあるスポドリ、キヨが差し入れで持ってきてくれたから飲みな、熱中症じゃないかってさ、まぁ、あんな蒸し暑い倉庫に閉じ込められたらそうなるよね｣
私の荷物を持ったヒラくんがいつも通りゆっくりと間延びした話し方で話し出す。ヒラくんがいつも通りに接してくるから、妙に安心してしまい余計迷惑かけた罪悪感が襲ってくる
熱中症だって、私がもっと気を付けていれば良かったし、倉庫だって私が再度確認していれば良かった
迷惑掛けたことを謝らないと、と口を開くけれど
｢どうせ自分が倒れたことで取引先の信頼がどうとか考えてたんでしょ、お見通し｣
と先に言われ、おでこを人差し指の腹で叩かれる
｢むしろ向こうのミスだったしね、てかAちゃん思考が社畜過ぎ｣とケラケラ笑うヒラくんは私のことをよく分かっている。本来熱中症なら呼び出す筈の救急車を呼ばなかったのも私のためなんだろうとも思った
｢もう片付けも終わるし会社に持って帰る分はキヨが全部持ってってくれたから俺ら直帰で良いって｣
そう言ってヒラくんは私に結露していたペットボトルにハンカチを巻き私に渡す。中身は少し温くなっていたけれど、こういう気遣いを自然に出来てしまうのがヒラくんで
｢ヒラくん、有難う、色々と｣
｢まっ、先輩だからね｣
普段先輩面なんかしないくせに、仕事は人一倍出来るくせに、そんなことないって顔をするこの人に学ぶことはまだ沢山あると今回のプロジェクトを通してより実感してしまった
この人を超えるには、まだ難しい
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右京大河(プロフ) - な〜さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません、そしてコメントして頂き有難う御座います、そう言って頂けてとても嬉しいです。次回もその次も毎週更新楽しみにして頂けますよう頑張っていきますので飽きるまでお付き合いして頂けますと幸いです。 (2020年8月2日 16時) (
レス) id: e1e61173bd (このIDを非表示/違反報告)
な〜 - 見てます！ドキドキします、次回楽しみです！！ (2020年7月4日 4時) (レス) id: 37e03e36d1 (このIDを非表示/違反報告)
ひらもち*アニメ、実況者好き(プロフ) - 右京大河#ポン酢さん» ヒラの情報思い出したんでまたコメさせていただきます(｡･ω･)ﾉ 確かヒラは先端恐怖症だったはずです！ (2016年8月26日 13時) (レス) id: f6f3eef1cd (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 楽しく書けるかは重要だと思いますよ!!お茶目な嘘にかなりビビらされました(笑) (2016年8月25日 23時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
桜田さっちん。(プロフ) - ヒラが可愛い（；＿；）（；＿；）これからも楽しみにしてます！ (2016年8月25日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右京大河
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2016年8月19日 15時
